ヤマハの名車「ジョグポシェ(A-3KJ)」は、フロントバスケット付きの便利な原付ですが、ノーマルのヘッドライトが「暗すぎる」と感じる方も多いのが実情です。この記事では、A-3KJのヘッドライトを明るくするためのバルブ交換・LED化・光軸調整などのポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。
A-3KJのライト形式と純正バルブの仕様を確認
ジョグポシェ(A-3KJ)の純正ヘッドライトは12V25/25WのBA20D口金バルブが採用されています。これは3KJ系共通ですが、ポシェはライト位置が低いため、体感的により暗く感じやすい傾向があります。
なお、同じ3KJ型式でも車体型番や年式によってバルブ規格や消費電力に若干の違いがあるため、現車のサービスマニュアルまたは実バルブの確認がおすすめです。
より明るくするならハロゲンバルブへ交換
まず手軽に明るさを改善する方法は、高効率ハロゲンバルブへの交換です。例えば「12V35/36.5W」クラスのハロゲンに交換すると、明るさと照射距離が大幅に改善されます。
ただし、発熱量と消費電力が純正より高くなるため、レンズや配線の熱耐性にも注意が必要です。特に安価な中華製バルブは発熱量が大きく、レンズが変色するケースもあるため信頼性の高い国内メーカー製を選びましょう。
LED化は可能?メリットと注意点
BA20Dソケット対応のLEDバルブも市販されています。LED化の最大のメリットは低消費電力であり、バッテリーへの負担が少ない点が魅力です。また、白色系の光で夜道の視認性が向上します。
ただし、LEDバルブには「直流専用」の製品も多いため、A-3KJが交流点灯か直流点灯かを事前に確認する必要があります。ポシェの多くは交流点灯であるため、交流対応のLEDを選ぶか、DC化(直流変換)作業が必要になります。
光軸調整はできる?原付でも可能な微調整方法
原付でも光軸調整は可能です。A-3KJでは、ヘッドライトユニットの裏側に調整ネジ(上下調整用)があり、これを回すことで光の高さを変えることができます。
正しい光軸が合っていないと、どんなに明るいバルブを入れても路面をうまく照らせません。壁から約5m離れた位置で照射し、光の中心が地面から80〜90cm程度にくるように調整すると実用的です。
W数違い(25/25W→35/36.5W)は気にしなくていい?
W数(ワット数)が大きくなると明るくなりますが、車両側の発電能力を超えるとバッテリー上がりやヒューズ切れを起こす可能性があります。
A-3KJは比較的余裕のある発電機を搭載しているため、35/36.5W程度までは問題なく使えることが多いですが、ウインカーやブレーキランプをLED化して電力消費を下げるなどの工夫も有効です。
まとめ:現実的で安全なカスタムを目指そう
ジョグポシェ(A-3KJ)のヘッドライトを明るくしたいなら、以下のようなステップがおすすめです。
- ① 純正バルブの口金(BA20D)とW数(25/25W)を確認
- ② 高効率ハロゲン(35/36.5W)に交換
- ③ 交流対応LEDがあれば導入、直流化は上級者向け
- ④ 光軸を壁照射で調整
- ⑤ 配線やレンズへの負荷に注意する
明るさアップは安全性向上にも直結しますが、車体の設計限界を超えないようにバランスを考えながらカスタムしましょう。
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