ヤマハのYZF-R7は、ミドルクラススポーツの中でも扱いやすさと軽快な走りで人気の1台ですが、純正マフラーの静かさに物足りなさを感じる人も多いようです。とくに「音」にこだわりたいライダーからは、社外マフラーへの換装が定番カスタムの一つ。本記事では、YZF-R7における代表的な社外マフラーの特徴や、実際に装着したユーザーの声をもとに、音質・音量・装着感などを詳しく紹介します。
純正マフラーの音はなぜここまで静か?
YZF-R7の純正マフラーは、欧州排ガス規制「Euro5」対応モデルであり、排気ガスだけでなく騒音も厳しく制限されています。そのため、アイドリング中や低速走行では「ほとんど聞こえない」と感じるほど抑えられた音量が特徴です。
スポーツバイクらしさや鼓動感を重視するライダーにとっては、迫力不足と感じられることも珍しくありません。
ヨシムラマフラー:重低音と上質な仕上がりが魅力
ヨシムラ製のR-77JやR-11シリーズは、YZF-R7向けに設計された合法対応のフルエキまたはスリップオンマフラーがあります。特にR-11は独特の菱形サイレンサー形状により、アイドリングでは控えめでも、回すと乾いたレーシングサウンドに変化。
実例:「アイドリングは静かで近所迷惑なし。けど高回転で吠える感じが最高。音の抜けも良く、乗っていて気持ちがいい」との声あり。
オーバーレーシング:回すほどに響く“硬質な金属音”
オーバーレーシング製のマフラーは、チタンやステンレス製の質感が高く、軽量化にも貢献。音質はシャープで乾いた高音寄りで、回転数に応じて“レーシー”に変化するのが魅力です。
実例:「抜けのいい音と吹け上がりがマッチして、ノーマルの眠い感じが一変。400cc並の存在感が出た」と語るユーザーも。
音量はどれくらい?近接騒音と走行音の目安
政府認証マフラー(JMCA対応品)であれば、アイドリング〜走行時での近接騒音は90〜94dB前後が目安。純正のYZF-R7はおおよそ80〜82dBとされており、10dBの差は体感では「かなり大きく」感じるレベルです。
ただし、バッフル(消音機)を外したり、非認証マフラーに交換した場合は100dBを超え、公道走行不可となることもあるので要注意。
公道での“迷惑度”や注意点
認証マフラーであっても、早朝や住宅街では「うるさい」と感じられる可能性があります。そのため、バッフル付きのマフラーを選んで、必要に応じて音量を調整する運用が理想的です。
また、ディーラーでの定期点検や車検時に、「認証マフラーかどうか」が確認される場合もあるため、書類(認証プレート)を保管しておくことも大切です。
まとめ:YZF-R7を楽しむなら、社外マフラーは有力な選択肢
YZF-R7の純正マフラーは非常に静かで万人向けですが、ライディングの楽しさや個性を追求するなら、ヨシムラやオーバーレーシングの社外マフラーは大いに価値ある選択です。
ただし、音量と法律のバランスを取りつつ、バッフル調整や回転数の使い方を工夫することも忘れずに。心地よいサウンドで愛車との一体感を高めたい方には、特におすすめです。
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