ZC31Sにエアロバンパーを装着した状態で車検に通すためのポイントと注意点

車検、メンテナンス

ZC31S(スイフトスポーツ)に社外フロントリップ付きのバンパーを装着するカスタムは、見た目の印象を大きく変える人気のドレスアップです。しかし、車検に通るかどうかが気になるポイントでもあります。この記事では、TRUST(GReddy)製フロントリップ装着バンパーでの車検対応について、保安基準に基づいた視点から詳しく解説します。

社外バンパー・エアロの車検対応基準とは

車検でチェックされるのは、単なる見た目ではなく「保安基準に適合しているかどうか」です。たとえば以下のようなポイントが確認されます。

  • 最低地上高:9cm以上あること(マフラー・エアロを含む)
  • 突起物がないか:歩行者に危険となる鋭利な部分がないか
  • ナンバープレート、灯火類(ウインカー・フォグ等)に影響がないか

TRUSTのような大手メーカーのリップスポイラーは、基本的に車検を意識して設計されていることが多いですが、取り付け方や車高次第では不適合になることもあります。

最低地上高と車高調整の重要性

フロントリップを装着することで、最低地上高が大幅に下がる可能性があります。ZC31Sの車高を落としすぎた場合、9cm未満になると車検不合格になります。地上高は「一番低い部分(リップ・マフラーなど含む)」で測られるため、リップ下部が影響します。

そのため、車検時には車高調でリフトアップし、確実に9cm以上のクリアランスを確保することが重要です。ジャッキアップしての簡易測定ではなく、平坦な地面での正確な測定を推奨します。

ナンバー・灯火類への干渉と位置確認

社外バンパーによっては、ナンバーの取付位置が変更されたり、角度が変わることがあります。ナンバーが斜めすぎたり、視認性が損なわれると不適合です。また、ウインカーやフォグランプ、ポジションランプが純正位置と異なってしまう場合も同様に注意が必要です。

特にLEDの増設や純正との切り替えがある場合には、車検対応マーク(EマークやJIS規格等)があるものかどうか確認してください。

突起物やリップの素材のチェック

バンパーやリップスポイラーの素材が硬質な金属などで、角が鋭いと判断された場合、歩行者保護の観点から不合格となる可能性があります。一般的なABSやFRP製で、エッジが丸められていれば問題になりにくいですが、加工跡や破損がある場合は注意が必要です。

また、装着が両面テープや簡易なビスのみで強度不足とみなされると、それも車検不適合の原因になります。

車検対策として純正バンパーの保管は有効?

万一、装着している社外バンパーが車検に通らない場合に備え、純正バンパーを保管しておくのは非常に有効です。実際、車検直前にだけ純正に戻すオーナーも多く、整備工場でもその対応は慣れています。

また、再販や下取りの際に「純正部品あり」とすることで査定評価が高くなることもあるため、スペースに余裕があれば保管しておくことをおすすめします。

まとめ:事前のチェックと準備で車検も安心

ZC31SにTRUST製などのエアロバンパーを装着した場合でも、保安基準に沿って取り付け・車高・視認性・突起の有無をチェックすれば、車検に通ることは可能です。

しかし、わずかな差で不合格になるリスクもあるため、事前に整備工場やディーラーで相談し、必要があれば純正バンパーへ戻す準備もしておきましょう。愛車を安全かつ合法的に楽しむために、確かな知識と対策が大切です。

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