ホンダのスマートデュオは、通勤・通学用スクーターとして人気の高い原付モデルですが、型式による違いやカスタムパーツの互換性についてはあまり知られていない部分も多くあります。特にAF68型とAF56型のホイール(タイヤ)に関しては、互換性が気になるユーザーも多いでしょう。本記事では、両者の構造や寸法、注意点を詳しく解説し、ホイール交換を検討している方の参考になるようまとめました。
AF68型とAF56型の基本情報
まずは、両車種の概要を確認しておきましょう。AF56型は「スマートDio(ディオ)」シリーズの初期型で、AF68型はその後継にあたります。いずれも4ストロークエンジンを搭載し、環境性能を意識したスクーターです。
どちらもドラムブレーキを採用しており、一見するとホイールも互換性がありそうですが、詳細を見ていく必要があります。
ホイールサイズとハブ形状の比較
ホイール交換で最も重要なのが、ホイール径・リム幅・ハブの取り付け部(シャフト径やオフセット)です。AF56・AF68ともに10インチのホイールを採用していますが、細部に以下の違いがある可能性があります。
- ホイール幅やオフセットの差:微妙な違いにより取り付け時に干渉する場合があります。
- ハブボルトの径やナット位置:年式や型式によってボルトの太さが異なる場合があります。
- シャフト径の違い:見た目が似ていても実際の装着ができないことも。
そのため、実際に流用する場合は現物同士での比較や、パーツリスト・サービスマニュアルでの確認が必要不可欠です。
ユーザー事例から見る装着可否
実際にAF68のホイールをAF56に取り付けたという報告もありますが、その多くはリアのみ・または加工を伴うケースが大半です。具体的には以下のような声があります。
「AF68のリアホイールはそのままAF56に装着できたが、フロントはアクスルシャフト径が微妙に違った」(某バイク掲示板より)
「ブレーキパネルの形状が合わなかったため、同時に交換する必要があった」
つまり、「ポン付けできるとは限らない」のが実情です。
ホンダ純正部品の共通性に注目
ホンダは型式を跨いで一部のパーツを流用する傾向があります。特にエンジンマウント周りやブレーキパネルなど、一部パーツは共通化されていることもあるため、互換性が完全にないわけではありません。
しかし、AF56とAF68の部品番号を確認すると、ホイールやブレーキパネルについては異なる品番が指定されていることもあり、完全な互換は保証できません。
互換性確認の手順と注意点
AF68型のホイールをAF56型に使いたい場合は、以下の手順をおすすめします。
- 現物を用意し、ハブ部分・シャフト径・ブレーキ構造を目視で比較
- 可能であれば、部品番号(パーツカタログ)で一致しているか確認
- バイクショップや整備経験者に相談して、装着実績のある情報を得る
また、装着後にトレッド幅や操縦安定性に変化が出る可能性もあるため、実用面も考慮が必要です。
まとめ:ホイール互換は可能性ありだが要検証
AF68型のホイールをAF56型に流用できる可能性はありますが、完全に同じ構造ではないため、慎重な確認と実車検証が必要です。純正パーツを活用するにしても、取り付け前にはサービスマニュアルや専門知識を活用して安全な整備を行いましょう。
バイクは足回りの整備がライディングに直結する重要なポイントです。無理な取り付けは避け、確実な互換性を確認したうえでカスタムを楽しみましょう。
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