ハーレーダビッドソン2012年式FLD(ツインカム96)にオイルクーラーを取り付ける際、オイルフィルター部分にオイル取り出し用アルミブロックを装着すると、クランクポジションセンサーと干渉する問題が報告されています。本記事では、この干渉問題の原因と対処法について解説します。
干渉の原因と背景
オイル取り出し用アルミブロックを装着することで、オイルフィルターの取り付け位置が前方に移動し、クランクポジションセンサーと物理的に干渉することがあります。特に、ソフテイル用のアルミブロックをFLDに使用した場合、設計上の違いから干渉が生じやすくなります。
この干渉により、オイルフィルターの締め付けが困難になり、最悪の場合、センサーやフィルターに損傷を与える可能性があります。
対処法1:ショートタイプのオイルフィルターを使用する
ショートタイプのオイルフィルターを使用することで、フィルターの全長が短くなり、クランクポジションセンサーとの干渉を回避できる場合があります。ただし、フィルターの濾過性能やオイル容量が変化する可能性があるため、適合する製品を選定する際は注意が必要です。
具体的には、純正品番のフィルターよりも短いアフターマーケット製品を選ぶことで、干渉を避けることができます。
対処法2:ナット付きオイルフィルターを使用する
オイルフィルターの頭部に回し用のナットが付いているタイプを使用することで、工具を使用してフィルターを締め付けることが可能になります。これにより、手で回す際の干渉を回避できます。
ナット付きフィルターは、特に狭いスペースでの作業に適しており、クランクポジションセンサーとの干渉を最小限に抑えることができます。
対処法3:専用設計のアルミブロックを使用する
FLD専用に設計されたオイル取り出し用アルミブロックを使用することで、干渉問題を根本的に解決できます。専用設計のブロックは、車種ごとのクリアランスを考慮して作られており、クランクポジションセンサーとの干渉を避けるように設計されています。
専用ブロックの入手が困難な場合は、信頼できるカスタムパーツメーカーや専門ショップに相談することをおすすめします。
対処法4:クランクポジションセンサーの位置調整
一部のケースでは、クランクポジションセンサーの取り付け位置を微調整することで、干渉を回避できる場合があります。ただし、センサーの位置変更はエンジンの動作に影響を与える可能性があるため、慎重な作業が求められます。
この方法を試す際は、専門的な知識と経験が必要となるため、信頼できるメカニックに相談することが重要です。
まとめ
ハーレー2012年式FLDにオイルクーラーを取り付ける際のクランクポジションセンサーとの干渉問題には、以下の対処法があります。
- ショートタイプのオイルフィルターを使用する
- ナット付きオイルフィルターを使用する
- 専用設計のアルミブロックを使用する
- クランクポジションセンサーの位置調整を行う
それぞれの方法には利点と注意点があるため、自身の状況や技術レベルに応じて最適な対処法を選択してください。安全性とエンジン性能を確保するため、必要に応じて専門家の意見を仰ぐことをおすすめします。
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