車検後に時計がズレる理由と清掃サービスの実態｜ディーラー対応の差とは？

車検に出したあと、戻ってきた愛車の時計がズレていたり、室内清掃の仕上がりに不満を感じた経験はありませんか？この記事では、なぜそのようなことが起きるのか、そしてディーラーによるサービス対応の違いについて詳しく解説します。

車検後に時計がズレてしまう理由とは？

車の時計がズレる主な原因は、バッテリーの取り外し作業にあります。車検時には電装品の点検やバッテリーの電圧測定などが行われるため、一時的にバッテリーが外されることがあります。

この際、時計のメモリーがリセットされてしまい、再設定されていないとズレが発生します。技術者によっては点検後に時計を合わせ直すケースもありますが、全てのディーラーで徹底されているわけではありません。

車検時の洗車や車内清掃サービスは、実はディーラーごとに内容が大きく異なります。一部のトヨタ系ディーラーなどでは、車検の基本サービスに「外装洗車＋車内バキューム清掃」が含まれており、ピカピカの状態で納車されることが期待できます。

一方で、軽自動車専門店や格安車検サービスでは、洗車がオプションである場合や、外装だけ簡易洗車にとどまるケースも多く見られます。事前に「どこまでの清掃を行ってくれるのか」を確認することが重要です。

例えば、あるユーザーは日産ディーラーで車検を受けたところ、外装はざっと水洗い程度、室内清掃はほとんど手が入っておらず、窓ガラスには水滴が残っていたとのこと。

一方、別のユーザーはトヨタ正規ディーラーで車検を受けた際、「車内の埃一つ残らず清掃され、芳香剤まで入っていた」と話しています。このように、同じ“車検”でもサービス品質には歴然とした差があります。

ディーラーのサービス品質は「企業文化」と「人材教育」の影響を大きく受けます。トヨタディーラーはCS（顧客満足）向上に力を入れており、定期的なスタッフ教育が徹底されています。

一方、他のブランドや独立系工場では清掃が業務外扱いとなっており、サービス内容がオプションや善意に依存していることもあります。

車検を依頼する前に「バッテリーを外す作業があるか」「時計の再設定はしてくれるか」「洗車や車内清掃の有無」などを明確に確認しておくことがトラブルを防ぐ鍵となります。

また、納車前に「洗車もお願いします」や「室内もキレイにしておいてください」と軽く伝えることで、作業者の意識が変わる場合もあります。

車検後の時計のズレや清掃不足は、決して珍しいことではありません。しかし、それが普通かどうかは依頼先のディーラーの方針によります。事前の確認と明確な要望伝達により、サービス品質は大きく改善される可能性があります。大切な愛車の車検、ぜひ納得のいく形で受けたいですね。