KZ1000A2(Z1エンジン)オーナーが直面する、KZ900‑A4装着のキャブレターで“かぶり”が起きる問題。本記事では最適なセッティングキットの選び方から取り付け手順までを解説します。
①KZ1000A2とKZ900‑A4キャブの違いとは?
KZ1000A2純正キャブはMikuni RS28またはRS26系で、KZ900‑A4のキャブとは内部パイプ径や燃料供給特性が異なります。
欧米のフォーラムでは「RS28/RS26が純正だ」と指摘されており、KZ900‑A4キャブを流用する場合は専用セッティングが必要です[参照]
②どのセッティングキットを選ぶべきか?
結論:KZ1000A2に装着するならZ1用またはA2用の“1000対応”セッティングキットを選びましょう。
KZ900‑A4用キットではメインジェット・パイロットジェット・ニードルの設定が異なるため、エンジン特性を引き出せず、かぶり症状の改善につながりにくいです[参照]
③Z1/A2用セッティングキットで改善できる理由
Z1(KZ1000)用のジェットキットは、純正のAS型キャブに対応したジェットサイズやニードル設定になっており、燃調の微調整がスムーズにできます。
例えばDynojet製などの1000cc専用キットではジェットニードルが複数段階でクリップ調整可能なため、実走で正確なセッティングが可能です[参照]
④KZ900‑A4用キットでもセッティングはできる?
理論上は可能ですが、最適域から外れているため、パイロットジェットが薄すぎたり、メインジェットが濃すぎたりして、かぶり改善が不完全になります。
ユーザー報告でも「A4用はジェットが合わず、微調整しても安定しなかった」との声があり、あくまで緊急用と考えて方が良いでしょう。
⑤セッティング時の実例付き手順ガイド
【実例1】Z1用Dynojetキット装着後、パイロットジェットを#17.5→#20に変更し、低中速のかぶりが消失。
【実例2】A4用キットでは、メインジェット↓/パイロット↑の組み合わせでどうにかならず、最終的にZ1用を購入し直したケースがあります。
まとめ:A2ユーザーにとって最適な選択
・純正仕様に近い燃調を求めるなら→Z1(A2)用セッティングキット。
・KZ900‑A4用キットは応急的なら使えるが、本格的な改善には不向き。
正しいキット選びと段階的セッティングで、かぶり症状をしっかり解消し、エンジン性能を引き出しましょう。
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