自動車教習所で「乗り越し(補習)」や「卒業検定中止」になってしまう人は意外と多く、決して珍しいことではありません。この記事では、実際にどの段階で乗り越したのか、AT(オートマ)やMT(マニュアル)別のリアルなエピソード、そして乗り越しを防ぐための対策を詳しく紹介します。
乗り越し(補習)はどの教習段階で起きやすい?
多くの教習生が乗り越しになるのは、第一段階の場内教習終盤~第二段階の路上教習序盤に集中しています。特に、発進・停止やS字・クランクなどの技術が要求される項目でつまずくケースが多く見られます。
たとえば、MT車で坂道発進に苦労し、2回以上補習になった例もあります。一方でAT車でも確認不足や安全確認の癖がつかず、第二段階で複数回乗り越す例があります。
ATとMTで違う?乗り越しやすいポイント
AT(オートマ)では技術的な操作よりも、安全確認や標識の見落としによる指摘が多く、特に右左折時の巻き込み確認が甘くなりがちです。
MT(マニュアル)ではクラッチ操作・エンスト・坂道発進が主な壁になります。特に交通量の多い路上でのギア選択ミスはプレッシャーとなり、乗り越しに繋がることが多いです。
卒業検定で中止になるケースとよくある原因
卒業検定での中止は一見レアケースに見えますが、「一時停止無視」「信号無視」「安全確認不十分」などの重大違反が原因で起こります。特に多いのは、一時停止での止まり方が甘いケースです。
ある教習生は、見通しの悪い交差点で減速のみで通過し、不合格となりました。検定員は「停止の姿勢が明確でなかった」とコメントしています。一時停止=タイヤが完全に止まるが大前提であることを意識しましょう。
補習・乗り越しの費用と心理的な負担
教習所によって異なりますが、乗り越し1回あたりの補習費は3,000円~6,000円前後が一般的です。また、技能教習の延長が続くと、卒業予定日も遅れ、モチベーションの低下や不安につながります。
そのため、乗り越しは単なる技術面だけでなく、メンタル的にも負担になることを理解し、早期に対策することが大切です。
乗り越しを防ぐには?効果的な対策
- 技能教習の録音・録画を取って復習:スマホなどで記録し、家で繰り返し確認
- 教官に「どこが足りないか」を具体的に聞く
- YouTubeの教習所シミュレーション動画を活用:視覚的に学習でき、理解が深まる
- 技能教習直後にメモを取る:忘れる前に要点を記録
また、技能に不安がある人は、JAFの運転講習や民間のドライビングスクールを活用するのも効果的です。
まとめ:乗り越しは珍しくない、焦らず自分のペースで
自動車教習での乗り越しや卒業検定の中止は、誰にでも起こり得ることです。重要なのは「なぜそうなったか」を客観的に振り返り、次に活かすこと。苦手な部分は人によって違いますが、対策次第で必ず克服できます。
もし不安があるなら、指導員や教習所のカウンセラーに相談するのも一つの方法です。自分のペースで、着実にステップを踏んでいきましょう。
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