ライブディオZX AF35をボアアップして、さらにカスタムしたいと考えるバイクオーナーにとって、マフラー選びは非常に重要です。特に、パワーバランスやサウンドの調整、走行性能を向上させるために最適なチャンバーを選ぶことが求められます。本記事では、ボアアップ後のマフラー選びにおけるポイントやおすすめのチャンバー、セッティング方法について解説します。
ボアアップ後のマフラー選びの重要性
ボアアップを行うことで、エンジンの出力が向上しますが、その性能を最大限に引き出すためには、適切なマフラーが必要です。特に、純正マフラーからチャンバーに変更する際は、パワーとトルクのバランスが重要です。マフラーが適切でないと、パワーが極端に偏り、走行バランスが悪くなりがちです。
たとえば、安価なユーロチャンバーなどは、ボアアップには不向きと言われることがあります。その理由は、過剰に高回転域を重視する設計が多いため、ボアアップによるトルクの変化に対応しきれない場合があるからです。これにより、低回転でのトルク不足が発生し、走行時にバランスが崩れてしまうことがあります。
おすすめのチャンバー選び
では、どのようなチャンバーを選ぶべきでしょうか。おすすめは、パワーのバランスが良い中回転域を意識したチャンバーです。例えば、スポーツ系のチャンバーの中でも「タケガワ」や「ヨシムラスリップオン」などは、比較的低中回転域のバランスが良いとされています。これらのチャンバーは、高回転域を追求しつつも、ボアアップされたエンジンに最適なトルクバンドを維持できます。
また、ロータリータイプのチャンバーも注目されています。このタイプのチャンバーは、回転数が上がり過ぎず、バランスを取りながら安定したパワーを発揮します。特にロンホイ仕様で、バランスを保ちながら走行性能を向上させるためには、こうしたチャンバーが有効です。
チャンバー交換後のセッティングの重要性
チャンバーを交換するだけでは、バイクの性能を最大限に引き出すことはできません。セッティングが必要不可欠です。チャンバー交換後には、ウエストローラーやメインジェットの交換・調整が求められます。
ウエストローラーは、エンジンの回転数に合わせて適切なものに交換することが重要です。ローラーの重さを変更することで、加速や最高速の調整が可能です。特に、高回転のチャンバーを選んだ場合は、ローラーの重さを調整して、トルクを維持しつつパワーバンドに合わせたセッティングを行う必要があります。
バランスを重視したセッティングとチューニング
チャンバー交換後のセッティングでは、パワーとトルクのバランスを重視することが大切です。特にロンホイ仕様の場合、過剰にカチアガリすぎると車体のバランスが崩れ、走行性が損なわれる可能性があります。そのため、ローラーやメインジェットだけでなく、クラッチのスプリングなども見直しながら、全体のバランスを調整することが求められます。
具体的には、メインジェットを少し大きめにして、燃料の供給を安定させることが有効です。ウエストローラーの重さも少し軽めに設定することで、加速時のトルク不足を解消し、バランスの取れた加速性能を得ることができます。
まとめ
ライブディオZX AF35のボアアップ後に最適なチャンバーを選び、セッティングを行うことで、走行性能を大きく向上させることができます。マフラー選びでは、低中回転域のバランスを重視したチャンバーを選ぶことが重要です。また、チャンバー交換後には必ずセッティングを行い、ウエストローラーやメインジェットの調整を行いましょう。
最適なチャンバーとセッティングを行うことで、ライブディオZX AF35のポテンシャルを最大限に引き出し、快適な走行が可能になります。自分の使用環境や走行スタイルに合ったカスタムを行うことが、バイクのパフォーマンスを向上させる鍵となります。
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