バリオス1型のリアサスペンションをオーバーホールするための基礎知識と手順

カスタマイズ

カワサキ・バリオス1型は1990年代に登場したネイキッドバイクで、今でも根強い人気を誇るモデルです。年月が経過している車両が多いため、リアサスペンションの劣化に悩むライダーも少なくありません。この記事では、純正サスペンションのまま維持したいという方に向けて、社外品に頼らず自分でオーバーホールを行う際の手順と注意点を解説します。

リアサスオーバーホールの重要性と効果

リアサスはバイクの乗り心地や走行安定性に直結する重要なパーツです。長年使用していると、内部オイルの劣化やシール類の摩耗により減衰力が低下し、走行性能に悪影響が出てきます。

オーバーホールを行うことで、純正のフィーリングを取り戻しつつ費用を抑えることが可能です。新品社外品を買うよりもコストパフォーマンスに優れ、愛車への愛着も増します。

まず確認すべきこと:構造とオーバーホールの可否

バリオス1型のリアサスは、分解整備が前提とされていない「非分解式サスペンション」です。つまり、メーカーとしては分解整備を推奨していない設計です。ただし、熟練した整備士や専門店では分解・オーバーホールが可能です。

まずは自分のリアサスがオーバーホール可能な状態かどうか、また構造上の特徴(シングルショックかツインショックか)を把握しましょう。腐食やオイル漏れがある場合は、修理よりも中古交換やショップ依頼が適していることもあります。

必要な工具とパーツ

リアサスの取り外しには、以下のような工具が必要です。

  • 車体を安定させるスタンド(センタースタンド or メンテナンススタンド)
  • ソケットレンチ類
  • トルクレンチ
  • 必要に応じてスプリングコンプレッサー

さらに、内部オーバーホールを行う場合は、シールキットやサスペンションオイル、ガス充填装置など特殊工具が必要になります。自信がない場合は、取り外しだけを自分で行い、内部整備は専門業者に依頼するのも手です。

リアサス取り外しとオーバーホールの流れ

ステップ1:バイクを安定させ、リアホイールを浮かせる。必ず安全な状態を確保してください。

ステップ2:リンク部やマウントボルトを外し、リアショックを取り出します。固着している場合は潤滑剤を使用。

ステップ3:オーバーホール可能な場合、スプリングの取り外しと、内部パーツの交換・洗浄・オイル充填などを行います。非分解式の場合は、ここで専門業者に依頼するのが安全です。

ステップ4:組み戻しの際は、サービスマニュアルに従い、規定トルクで各部を締め付けましょう。

信頼できるオーバーホール業者に依頼する選択肢

非分解式サスでも、専門業者では内部洗浄・再組立・オイル交換・ガス充填などのサービスを提供しているところがあります。代表的な業者として「ワイエスピー」「TECHNIX」「ノーブレスト」などがあり、費用は1〜2万円前後から対応可能です。

費用はかかりますが、社外品の新品を購入するよりは安価で、信頼性も高くなります。事前に見積もりや納期を確認しましょう。

まとめ:手順を踏めば純正サスの再生も可能

バリオス1型のリアサスは、設計上は非分解式ながらも、一定の条件下でオーバーホールが可能です。工具と技術に自信があるなら自分でチャレンジもできますが、無理せず信頼できる業者に依頼するのも賢い選択です。

愛車を長く乗り続けるためにも、サスペンション整備は定期的に見直し、快適なライディングを楽しみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました