オイルフィルターの締め付けはどのくらいが適正?締めすぎによるトラブルと正しい交換手順

車検、メンテナンス

オイル交換時に欠かせないのがオイルフィルターの交換です。DIYで作業する方も増えてきましたが、フィルターの締め付けが適正でなければ、オイル漏れや脱着時のトラブルを招くこともあります。本記事では、オイルフィルターの締め付けトルクの目安や締めすぎによる影響、スムーズな脱着のためのコツを詳しく解説します。

オイルフィルターの締め付けは手締め+1/4回転が基本

一般的なオイルフィルターの締め付け目安は、ガスケットが当たった状態から手で締め、そこからさらに1/4〜3/4回転と言われています。多くのメーカーがこの方法を推奨しており、締めすぎは必要ありません。

実際、トヨタや日産など多くの国産メーカーも、サービスマニュアルで「手締め後に専用レンチで1/2回転ほど増し締め」と記載しています。力任せに締めるのではなく、あくまでガスケットの密着と締まり具合を確認しながら調整しましょう。

締めすぎのデメリットとは?

オイルフィルターを必要以上に締めてしまうと、次回の脱着が非常に困難になります。また、ガスケットが過度に圧縮されて変形すると、密閉性能が損なわれてオイル漏れの原因になる可能性もあります。

さらに、アルミ製のエンジンブロックとの接触面でネジ山を痛めてしまうと、タップ修正やエンジン交換といった高額修理が必要になることもあります。締めすぎは安全のためにも避けるべきです。

正しい取り付け手順とポイント

オイルフィルターを正しく取り付けるためのポイントは以下の通りです。

  • フィルターのガスケットにオイルを薄く塗布
  • ネジ部と接触面を清掃して異物を除去
  • フィルターを手で締め、ガスケットが接触したら1/4〜1/2回転だけ工具で増し締め

これにより、過不足ないトルクでしっかりと取り付けられます。力任せに回さず、「密着+少し」の感覚を覚えるとよいでしょう。

締めすぎた場合、外す時はどうなる?

すでに締めすぎてしまった可能性がある場合、次回の交換時に取り外すのが非常に困難になることがあります。特に、エンジンの熱でフィルターが固着し、オイルフィルターレンチだけでは外れないというケースも珍しくありません。

その際は、チェーン式のレンチや、フィルター自体に穴を空けて回すような荒業を使うこともありますが、車両やエンジン周辺を傷つけるリスクがあるため注意が必要です。

締め付け確認のための小技

初心者におすすめなのが、締め付け位置にマジックなどでマーキングをしておく方法です。ガスケットが当たったところからマーキングし、そこからどれだけ回したかを目視で確認できるため、締めすぎの抑制にも役立ちます。

また、トルクレンチ付きのオイルフィルター用レンチも販売されており、[参照]を活用すれば規定トルクでの作業が可能になります。

まとめ:適正な締め付けがオイルフィルター交換の要

オイルフィルターの締め付けは、「手締め後に1/4〜1/2回転」が基本。締めすぎると脱着が困難になり、最悪の場合オイル漏れや部品破損のリスクもあるため注意が必要です。

今後DIYで作業を行う場合は、締め付け位置のマーキングやトルクレンチの導入なども検討し、安心・安全なメンテナンスを心がけましょう。

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