2017年式エクストレイルハイブリッドに乗っている方の中には、「せっかくのハイブリッド車なのにエンジン走行が多くて燃費が伸びない」と感じている方も多いのではないでしょうか。本記事では、ハイブリッド走行(EV走行)をより多く活用し、燃費効率を最大限に高める方法をご紹介します。
エクストレイルハイブリッドのシステム特性を理解する
日産のエクストレイルハイブリッドは「スマートハイブリッドシステム」を採用しており、トヨタのプリウスのような強力なEV主体走行ではなく、基本はエンジン主体、必要に応じてモーターがアシストする設計です。
そのため、トヨタ式の「EVモード多用」を前提にすると燃費向上が難しく感じるかもしれません。まずはこの車両の基本的な動力制御の特性を理解しましょう。
EV走行を増やすために意識すべき運転技術
以下のような運転テクニックを取り入れることで、EV比率を高めることが可能です。
- 発進時はゆっくりアクセルを踏む: 急加速を避けるとEVモードで発進しやすくなります。
- 下り坂や減速時の回生ブレーキを活用: 充電を効率的に行うことで、次の発進時にモーター走行がしやすくなります。
- エアコンの使用を控える: 冷房使用時はエンジン稼働が増えるため、EV走行時間が減る傾向があります。
装着を検討したい便利なアイテム
社外品で燃費改善に役立つとされる商品も存在しますが、効果は限定的です。たとえば。
- PIVOTのエコガイド:瞬間燃費やモーター作動状況を視覚的に把握でき、エコ運転を意識しやすくなります。
- 燃費走行支援アプリ(OBD2接続タイプ):スマホと連携して運転中のエネルギーフローを表示可能。
一方で、ECUチューニングや電力制御系統への改造は保証対象外になるリスクがあるため、慎重に検討してください。
意外と盲点? タイヤとメンテナンスの影響
タイヤの空気圧が低下していると、転がり抵抗が増えてモーターアシストが弱まり、燃費が低下します。
定期的な空気圧チェック(推奨値+5%程度)でEV走行率が改善されることも。
また、バッテリー劣化や補機バッテリーの弱りも、EVアシスト時間に影響します。必要に応じてディーラーで診断を受けると安心です。
走行ルートと時間帯の見直しも効果的
短距離や渋滞の多いルートではエンジンの温度管理の都合でモーター走行が制限されることもあります。可能であれば、比較的信号の少ないバイパスや、早朝・深夜帯など交通量の少ない時間帯の走行に変えてみましょう。
また、同じルートでもアクセルワークにメリハリをつけて「滑空走行(アクセルオフ維持)」を意識すると、ハイブリッドシステムの活用効率が向上します。
まとめ:EV比率は「工夫次第」で増やせる
2017年エクストレイルハイブリッドのハイブリッド走行比率を高め、燃費を改善するには、運転方法の見直しとちょっとしたアイテムの活用がカギとなります。システムの特性を理解し、無理のない範囲で日々の運転スタイルを変えていくことが、結果的に燃料コストの節約につながるでしょう。
「車は乗り方次第で性能を引き出せる」とよく言われます。まずは今日のドライブから、EV比率を意識した走行を始めてみてはいかがでしょうか。
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