幅広パレットを安全に積むためのカウンターフォークリフト操作の基本と注意点

運転免許

物流や倉庫作業において、フォークリフトで幅広パレットを扱う場面は珍しくありません。特にカウンターフォークリフトで狭いスペースや柱のある構内で作業する場合は、安全性と効率の両立が求められます。今回は、広いパレットを段積みする際の基本的な動作と注意点について解説します。

幅広パレット取り扱いの基本的な考え方

幅広パレットを扱うときは、車体の幅よりもパレットが大きくはみ出るため、通常のパレット以上に周囲への注意が必要です。特にステアリング操作と車体の角度、フォークの高さを細かく調整しながら進入することが重要になります。

左右の柱やラックの間に進入する場合は、あらかじめ旋回スペースを確保し、正面からアプローチできる位置取りを意識することで事故を防げます。

進入角度と旋回タイミングのコツ

質問のように、左旋回で柱に対して左前輪が入りそうな位置でハンドルを戻し、車体をまっすぐにしてから前進するという方法は、基本的に正しいといえます。ただし、この操作には次のような注意点があります。

  • ステアリングを戻すタイミングが遅いと、パレットが柱に当たる可能性がある
  • 旋回の途中でフォークを上げ始めると、重心が不安定になり危険
  • ハンドルを急に戻さず、ゆっくりと直進状態に戻すことが重要

狭いスペースでの作業は、必ず徐行しながら進め、柱との間隔を常に確認するようにしましょう。

フォークの高さ調整とパレットの水平保持

パレットを設置する際は、フォークが完全に水平になるように角度を整えます。特に段積み作業では、上段のパレットをしっかり安定させるために、荷物の傾きがないよう細心の注意を払いましょう。

また、パレットに入るときはフォークを少しだけ下げて差し込むとスムーズに入りやすくなります。出すときも、荷重がかからないように少し上げてから静かに引き抜くのが基本です。

視界確保と補助の活用

パレットがフォークリフトの運転席より幅広い場合、左右の死角が増えます。このようなときは、可能であれば誘導員を配置し、声かけや手信号による補助を受けながら作業すると、安全性が大きく向上します。

また、車体の左右ミラーや後方カメラなどが装備されていれば、それらを活用して死角を補いましょう。

よくあるトラブルと防止策

実際の現場でありがちなミスとして、以下のような事例があります。

  • 旋回中にパレットが柱や壁に接触して破損
  • 段積み後にパレットが傾いて倒れかける
  • 視界が遮られていて他の車両と接触

これらを防ぐためには、慣れた操作でも常に周囲を確認し、「確認・停止・再確認」を徹底することが求められます。

まとめ

カウンターフォークリフトで幅広パレットを積む際は、進入角度、ステアリング操作、フォークの高さ、周囲の確認、すべての要素が連携して初めて安全な作業が実現します。丁寧な操作と慎重な判断が事故防止につながりますので、常に安全意識をもって作業に臨みましょう。

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