AF35ライブディオZX I型・II型・III型の違いと純正の最高速度を徹底比較

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ホンダの名車、AF35ライブディオZXシリーズは90年代後半から2000年代初頭にかけて若者を中心に大きな人気を集めた原付スクーターです。特にI型・II型・III型という世代ごとに微妙な仕様変更が行われており、「どの型が一番速いの?」「純正状態での最高速度は?」といった疑問を持つ方も少なくありません。この記事では、AF35ZXの各型の純正状態における最高速度や仕様の違いを解説していきます。

AF35ZX I型の特徴と最高速度

I型は1994年に登場したAF35ZXの初期モデルで、AF34ライブディオSRをベースにスポーティ仕様として設計されたモデルです。外観は直線的で、フロントフェイスやライト形状に旧車的な雰囲気が残っています。

純正状態での最高速度はおおよそ55km/h〜58km/h程度とされています。これは法定の速度リミッターが働くためで、実際にはそれ以上のポテンシャルを秘めていますが、規制により抑えられています。

リミッターは主にCDI(イグニッション制御ユニット)で制御されており、社外CDIに交換することで60km/hを超える速度も可能になりますが、それはあくまで改造後の話です。

AF35ZX II型の違いと最高速度

II型は1997年ごろに登場したマイナーチェンジ版で、外観は初期型と似ていますが、内部的な仕様に若干の変更が見られます。例えば、マフラーの形状がやや改良され、排気効率のバランスが調整されています。

純正の状態での最高速度はおおよそ58km/h前後とされ、I型よりもわずかに伸びがあるケースもありますが、これは個体差や整備状態によるもので、数キロ程度の違いに留まります。

この世代でもリミッターは健在であり、安全のため公道での使用を前提に設計されています。

AF35ZX III型(最終型)の仕様と性能

III型は1999年~2001年ごろに登場した最終型で、外装デザインが大幅に変更され、いわゆる「後期型フェイス」と呼ばれるシャープで未来的なデザインが特徴です。メーターやライト、テール形状なども刷新されています。

エンジン自体は基本的に従来型を踏襲していますが、キャブレターの調整や吸気系の見直しによって、より扱いやすく滑らかな加速性能を実現しています。

純正状態の最高速度は概ね58km/h〜60km/h程度で、前モデルに比べてやや高めの速度が出る個体もありますが、これもリミッターの範囲内での話です。

リミッターの仕組みと注意点

全型共通して、純正状態ではCDIによって最高速度が規制されており、速度は60km/hを超えないように制御されています。これは道路交通法に基づく設計であり、意図的に改造した場合には整備不良車と見なされる可能性があります。

改造によってリミッターを解除し、60km/hを超えるスピードを出すことは技術的には可能ですが、公道で使用することは違法となるため、あくまでサーキット走行など限定された環境での使用をおすすめします。

その他の見分けポイントと型式確認方法

I型〜III型は外観やライト形状、メーター、シート下のステッカー、車体番号などから判別が可能です。型式番号(例:AF35-1××××××など)である程度の製造年式や仕様がわかります。

また、メーターの最高表示速度やウインカーの形状、テールランプのデザインなども識別のヒントになります。信頼できるショップや整備士に確認してもらうのも安心です。

まとめ:ZX AF35の各型はわずかに性能が異なるが、最高速度はほぼ横並び

AF35ZXのI型・II型・III型は細かい仕様変更が施されており、外観や乗り味には違いがありますが、純正状態での最高速度には大きな差はありません。概ね55km/h〜60km/hの範囲に収まると考えてよいでしょう。

改造やリミッター解除による速度アップは可能ですが、法的リスクや安全面を考慮し、使用目的に応じて慎重に対応することが大切です。中古で購入した車両がどの型かを知ることは、整備や部品交換の際にも役立つため、ぜひ参考にしてみてください。

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