エイプ50をボアアップして80cc仕様にカスタムすると、走行性能は大きく変わります。それに伴い、スプロケットやチェーンなどの駆動系パーツの適切な選定が重要になります。本記事では、PC20キャブを搭載したエイプ80におけるスプロケットのセッティング例や、チェーン交換の要否などについて詳しく解説します。
ボアアップ後の駆動系見直しはなぜ必要?
ボアアップにより出力特性が変化すると、ノーマルのスプロケット比では加速や最高速に不満が出る場合があります。特に50cc用の設定のままだと、高回転域での伸びや実用域でのトルク感がバランスしなくなることが多いです。
そのため、排気量やキャブに合わせたスプロケット比の最適化が走行性能を引き出すカギとなります。
フロント14丁・リア41丁は適正か?
フロント14丁・リア41丁の組み合わせは、エイプ80ccにおいて比較的オールラウンドなセッティングとして知られています。街乗りでも扱いやすく、加速も犠牲にしないギア比です。
ただし、使用環境やタイヤサイズ、体重などでもフィーリングは変わるため、場合によってはリアを42~44丁に変更することで、より登坂性能や発進加速を強化できます。
チェーン交換の必要性は?
スプロケットの丁数を変更することで、チェーンの長さが足りなくなることがあります。特に純正よりも大きな丁数のリアスプロケを使用する場合は、チェーンリンクの延長または交換が必要になるケースもあります。
チェーンサイズにも注意が必要です。ノーマルが420サイズであることが多いため、トルクが増えた80cc仕様では強度の高い428サイズにアップグレードするカスタムも見られます。
実例:PC20×80ccボアアップ仕様での組み合わせ例
あるユーザーの構成例では、以下のようなパーツ構成が快適な走行に寄与したとされています。
- エンジン:80ccボアアップ
- キャブレター:PC20
- スプロケ:F14/R42
- チェーン:428サイズ・110L
この組み合わせで、発進加速も良好で最高速もメーター読みで90km/hに届いたとの声があります。
セッティングは走行スタイルに合わせて調整を
ロングツーリングを意識するならフロントを15丁に上げて高速寄りに。街乗りや峠でのキビキビした加速を求めるならリアスプロケを大きめに。チェーン調整やテンショナーの設定も忘れずに行いましょう。
まとめ:ボアアップ後は駆動系もセットで見直しを
エイプをボアアップした際には、キャブとスプロケ、そしてチェーンの選定も非常に重要です。フロント14丁・リア41丁はバランスが取れた選択ですが、体感を重視して微調整することでさらに理想のフィーリングに近づけます。
安全性と快適性の両立を目指しながら、自分に最適なセッティングを見つけていきましょう。
コメント