自動車のフロントフェイスデザインを見ていると、「このグリルの役割ってどのメーカーも同じでは?」と感じることがあります。特にマツダの新型CX-5のグリルと日産のVモーショングリルは、一見するとどちらも“顔を強調するデザイン”に見えるため、違いが分かりにくい部分です。この記事では、それぞれのデザインの考え方と役割の違いについて整理して解説します。
フロントグリルの基本的な役割
自動車のフロントグリルは、エンジンルームへの空気取り入れ口としての機能と、デザイン上の顔つきを作る役割を持っています。
近年では冷却性能だけでなく、ブランドイメージを象徴する重要なデザイン要素として扱われています。
そのため、メーカーごとに「見た目の個性」を強く打ち出す方向へ進化しています。
日産Vモーショングリルの特徴
日産のVモーショングリルは、フロント中央からV字型に広がるデザインが特徴です。
この形状はブランドの統一デザインとして採用されており、どの車種でも「日産らしさ」を一目で分かるようにする狙いがあります。
単なる装飾ではなく、ブランドアイデンティティを前面に出すためのデザイン言語といえます。
マツダCX-5のグリルデザインの考え方
マツダのCX-5は「魂動(こどう)デザイン」と呼ばれる思想のもとで設計されています。
グリルは“人馬一体”の走りを表現するための一部として、車全体の造形と一体化するようにデザインされています。
そのため、単独で主張するというよりも、ボディ全体の流れの中で存在感を出す方向性です。
両者は「同じようで違う」ポイント
一見するとどちらもフロントフェイスを強調するデザインですが、目的には違いがあります。
日産は「ブランドの統一性」を強く意識しており、どの車でも共通の顔を作ることを重視しています。
一方マツダは「造形美と走りの表現」を重視し、車ごとの一体感を大切にしています。
なぜ似て見えるのか
最近の自動車デザインは空力性能や安全基準の影響で、フロントの形状に制約があります。
その結果、どのメーカーも大型グリルや強調されたフロントデザインを採用する傾向があります。
このため、機能的な制約の中で“似た方向性”に見えることがあるのです。
まとめ
マツダCX-5のグリルと日産Vモーショングリルは、どちらもフロントデザインを象徴する重要な要素ですが、その目的は異なります。
日産はブランド統一性を、マツダは造形美と走りの表現を重視しています。
見た目は似ていても、デザイン思想には明確な違いがあるといえます。


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