残価設定ローンで購入した車を途中で一括返済するメリットと注意点

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近年、多くの人が車を手軽に購入できる方法として利用しているのが「残価設定型ローン」です。月々の支払いを抑えられる反面、途中で一括返済を検討する方も少なくありません。本記事では、48回払いの残価設定ローンを24回目で一括返済する場合のメリットや注意点、返済方法などをわかりやすく解説します。

残価設定ローンの仕組みをおさらい

残価設定ローンとは、車の購入時に将来の下取り価格(残価)をあらかじめ設定し、その残価を除いた金額を分割で支払う仕組みです。例えば、300万円の車で残価が100万円の場合、200万円分をローンで支払うことになります。

契約期間終了後には、残価を支払って車を買い取るか、車を返却して契約を終了するかを選択します。

一括返済は可能?どんな手続きが必要?

残価設定ローンの途中でも一括返済は可能です。これを「繰上げ返済」と呼びます。一括返済を希望する場合、まずはローン会社やディーラーに相談し、残債の正確な金額(残価含む)を確認しましょう。

返済には通常、元本・未払利息・事務手数料・残価などが含まれます。ローンの種類によっては、残価部分のみ据え置きになることもあるため、契約内容の確認が必須です。

一括返済のメリットとは?

一括返済には、以下のようなメリットがあります。

  • 利息の軽減:残りの期間に発生する利息をカットできる。
  • 名義の変更が可能:車の名義がローン会社から自分名義になることで、売却や譲渡が自由に。
  • 心理的負担の軽減:ローンからの解放感と所有意識の向上。

特に金利が高いローンを組んでいる場合は、利息軽減効果が大きくなります。

注意点:一括返済が「意味ない」となる場合も?

一括返済の際に注意したいのが、残価部分が含まれるか否かです。残価を含めて全額返済しない場合は、所有権が移らない可能性があるため、返済後も車はローン会社のものとなります。

また、残価設定型ローンには「据置型」と「買取型」があり、据置型の場合は残価分に対する金利がかかっていないことも多いため、早期返済の利息軽減効果が少ない場合もあります。

実例:24回目で繰上げ返済したケース

例えば、48回払いで月額3万円・金利3%、残価100万円の契約で、24回目で繰上げ返済した場合、残債は約70万円+残価100万円となり、合計170万円前後を一括で支払う必要があります。

仮に24回分の支払い合計が約72万円なら、トータル242万円で完済できる計算になり、残り24回分を払うよりも利息が抑えられることが分かります。

まとめ:一括返済の判断は契約内容と状況次第

残価設定ローンの途中で一括返済することは可能であり、利息軽減や所有権の取得などのメリットがあります。ただし、契約内容によっては「意味がない」と感じられるケースもあるため、事前にしっかりと確認し、必要に応じて金融機関やディーラーに相談することが重要です。

車を長く使いたい、所有したいと考えている方にとっては、一括返済は十分検討に値する選択肢です。

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