エンジンオイル選びで「SynPower と European、どっちがいい?」と迷う方は多いですが、実はこれらは目的も特性も異なる別物です。
▼ US版 SynPower の特徴
US版はAPI SN や ILSAC GF‑5 規格に準拠し、低摩擦・低燃費重視の設計です。グループIIIベースオイルが使われ、アメリカ車などに適した仕様です。
例えば、VW 502.00 や GM dexos1 など一般的な日本車・米国車で推奨される低温〜高温性能に優れ、日常使用に最適です。
▼ European 0W‑40 の特性
一方、European 0W‑40 はACEA A3/B4、BMW LL‑01、MB 229.3/229.5 といった欧州車専用の高耐熱・高HTHS(高剪断安定性)仕様です :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
ベースオイルは「真の合成油(PAOベース)」で、TBN(アルカリ価)も高く、長寿命&厳しい欧州エンジン向けに作られています。
▼ 使い分けるべき理由
- 適合規格が異なる:US版はAPI/ILSAC、European版はACEA/欧州OEM規格。
- ベースオイルが違う:グループIII vs PAOフルシンセティック。
- 性能差の現れる領域が違う:高回転・高負荷・長距離向け vs 日常使用&燃費重視。
▼ 実例で比較
・国産セダン+街乗りメイン → US版 SynPower がおすすめ。
・欧州車や高回転スポーツエンジンで頻繁に高速乗り → European 0W‑40が安心。
▼ まとめ
用途に応じて選ぶのがポイントです。
項目 | US版 SynPower | European 0W‑40 |
---|---|---|
規格 | API SN / ILSAC GF‑5 | ACEA A3/B4・BMW LL‑01・MB‑229.x |
用途 | 日常走行・燃費重視 | 欧州車・高負荷・ロングドライブ |
ベースオイル | グループ III 合成 | PAO フルシンセティック |
車の取扱説明書に記載された規格に合わせて、必要な性能に応じて選ぶことが大切です。
コメント