ペーパードライバーの方や久しぶりに運転を再開された方から「縦列駐車って教習所で習ったっけ?」という疑問をよく耳にします。実際のところ、縦列駐車は教習所のカリキュラムに含まれているのでしょうか?この記事では、教習内容の実態と縦列駐車がどのように扱われているのかを解説します。
教習所で縦列駐車は「必修」ではない
実は、縦列駐車は自動車教習所の技能教習カリキュラムの中で必ず実施されるとは限りません。第二段階の「駐車・車庫入れ」の項目には「方向変換または縦列駐車」となっており、どちらか一方の指導でよいとされています。
そのため、多くの教習所では実施が比較的簡単な「方向変換(車庫入れ)」を採用しており、縦列駐車は実施しないまま卒業するケースも多いのです。特に短期の合宿教習では時間の都合上、方向変換のみで済ませることが一般的です。
免許試験にも縦列駐車は出題されない
学科試験では縦列駐車に関する問題が出ることもありますが、技能試験では出題されません。運転免許の本試験では方向変換が課題になることはありますが、縦列駐車が課題となることは基本的にありません。
このため、実際に縦列駐車を学ばずに免許を取得している方も珍しくなく、「覚えていない」というより「教わっていない」可能性が十分にあります。
ペーパー教習で縦列駐車を学ぶ意義
市街地や住宅街では、縦列駐車が必要になる場面が意外と多いものです。特に都市部では、狭い道路やコインパーキングの配置から、縦列での駐車スキルが求められるシーンも増えています。
ペーパー教習では、こうした実際の運転シーンに即した内容を教えてくれるため、縦列駐車のスキルは身に付けておいて損はありません。教習所によっては、オプションで縦列駐車の練習時間を追加できる場合もあります。
縦列駐車が苦手でも安心なサポート機能
近年の車両には、縦列駐車のアシスト機能が搭載されているモデルも増えています。以下は代表的なサポート機能の一例です。
- パーキングアシスト(自動ステアリング)
- バックカメラ+ガイドライン表示
- 360度モニター(アラウンドビューモニター)
こうした機能を活用すれば、縦列駐車のハードルはぐっと下がります。ペーパードライバーの方が運転に復帰する際には、こういった装備のある車を選ぶのも一つの手です。
まとめ
縦列駐車は、教習所で必ず習う項目ではありません。特に15年前の教習や合宿免許の場合、「方向変換のみ」で終了していた可能性が高く、「記憶にない」のも無理はありません。実際の運転で必要になるケースもあるため、ペーパー教習などで改めて学ぶことは非常に有意義です。
必要なスキルを、今の自分に合わせてアップデートしていくことで、より安全で快適な運転ができるようになります。
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