2トンいすゞエルフのDPD(ディーゼルパティキュレートディバイス)自動再生中にエンジンを切ることは、一部の運転手が不安に感じるかもしれません。しかし、DPDシステムの正しい運用方法を理解し、エンジンを切るタイミングや操作方法を学ぶことで、問題なく運転できます。
この記事では、DPDの自動再生モードに関する注意点や、エンジン停止時の対処法について詳しく解説します。特に、納品先でのエンジン停止や、翌日走行時に自動再生のまま走るべきかについても触れていきます。
DPDシステムとは?自動再生モードの仕組み
DPD(ディーゼルパティキュレートディバイス)は、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる有害物質を減少させるためのシステムです。DPDシステムには「自動再生モード」があり、エンジン温度が上昇することで排気ガス内の粒子を焼き尽くします。このプロセスは、エンジンが一定時間高温で運転されることで実現します。
自動再生が始まると、DPDシステムはエンジンの温度を保つため、少しの時間エンジン回転数が上がります。この再生プロセスは通常数分から10分程度続き、終了後に元の運転モードに戻ります。
エンジンを停止するタイミングと影響
DPD自動再生中にエンジンを切ることは基本的に避けるべきですが、納品先での停止やスタンドでの作業中にエンジンを停止せざるを得ない状況もあるでしょう。この場合、エンジンを停止してもシステムに重大な影響を与えることはありませんが、再生が途中で中断されることになります。
もし再生が途中で中断されると、次回の運転時に再生が再開されることになります。完全に再生が終了してからエンジンを停止するのが理想的ですが、急な停止が必要な場合でもシステムは次回に再生を行うため、過度に心配する必要はありません。
手動再生と自動再生の切り替えについて
DPDシステムには、手動再生と自動再生の2つのモードがあります。手動再生は、運転手が再生を手動で開始するオプションです。一方、自動再生は、システムが自動的に再生を開始するため、運転手は特に操作をする必要がありません。
運転手としては、手動再生に切り替えておいた方が、再生が確実に行われることが保証されるため安心です。ただし、再生中のエンジンを停止してしまうと、手動で再生を開始しなければならない場合があるため、次の日に再生が中途半端な状態で残っている場合は、手動再生に切り替えて確認するのが良いでしょう。
自動再生を続けることのメリットとデメリット
自動再生を続けたまま走行することにはいくつかのメリットとデメリットがあります。メリットとしては、再生が終了した後は、エンジンが通常の運転モードに戻るため、燃料効率や走行性能に悪影響を与えることが少ない点が挙げられます。
一方で、デメリットとしては、再生中にエンジン回転数が上がるため、少しの間走行時の加速やエンジン音が変化することがあります。しかし、この影響は一時的なものであり、再生が完了すれば通常の運転状態に戻ります。
翌日の運転前に確認すべきこと
翌日に車両を運転する前に、再生が完了しているかどうかを確認することは非常に重要です。もし、前日の運転後に再生が完了していない場合、エンジンをかけた際に再生が再開されることになります。この場合、運転中に自動再生が開始される可能性があるため、注意が必要です。
再生が完全に終了したかどうかを確認するには、車両のメーターやディスプレイに表示される再生状態のアイコンをチェックすることができます。再生が完了した場合は、アイコンが消えるか、または通常の状態に戻ることがあります。
まとめ:DPD自動再生の正しい運用方法
DPD自動再生モードの運用には、エンジンを切るタイミングや再生の確認が重要です。納品先やスタンドでエンジンを切っても大きな問題はありませんが、再生が途中で中断されないように心掛けることが大切です。
再生が途中で終了した場合は、翌日の運転で自動再生が再開されることを確認し、必要に応じて手動再生に切り替えることをおすすめします。最適な運転方法を理解し、車両を効果的に運用することで、DPDシステムのメリットを最大限に活用できます。
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