RZ50を68.8ccへボアアップし、キタコVM20キャブやリップスチャンバーを組み合わせる場合、どのチャンバーを選ぶかでエンジン特性は大きく変化します。特にリップスの65SPLと72SPLは似た用途に見えても、狙っている回転域やパワーの出方が異なります。この記事では、RZ50ボアアップ車で65SPLと72SPLを選ぶ際に確認したい違いや、それぞれに向いているセッティングについて解説します。
RZ50 68.8ccボアアップ車でチャンバー選びが重要な理由
2ストロークエンジンでは、チャンバーの形状によって排気効率や圧力波の働きが変わるため、エンジン性能に大きな影響があります。
純正排気量のRZ50と、68.8ccへ排気量アップしたエンジンでは必要とする特性が変わります。排気量が増えることで低中速トルクは向上しますが、高回転まで気持ちよく回すにはエンジン仕様に合ったチャンバー選びが重要になります。
キタコVM20キャブを装着したボアアップ仕様では、吸気量も増えているため、チャンバーとの相性によって最高出力や乗りやすさが変わります。
リップス65SPLの特徴と向いているセッティング
リップス65SPLは、比較的扱いやすい特性を持つチャンバーとして知られています。低中速からトルクを感じやすく、街乗りでも使いやすい方向のセッティングに向いています。
68.8ccボアアップ車の場合、発進時の力強さや中回転域での加速感を重視するなら65SPLが候補になります。
例えば、通勤やツーリングなどで頻繁に低速から加速する場面が多い場合、ピークパワーよりも扱いやすさを優先した65SPLのほうが乗りやすく感じる可能性があります。
リップス72SPLの特徴と向いているセッティング
72SPLは65SPLよりも高回転域での性能を意識したタイプと言えます。エンジンを回して走る楽しさや、最高速域での伸びを求める場合に向いています。
68.8ccへボアアップし、VM20キャブで吸気を強化している場合、高回転までしっかり回せる仕様を目指すなら72SPLの性能を活かしやすくなります。
例えば峠道やサーキット走行など、エンジン回転数を高く維持して走る用途では72SPLのほうがパワーバンドに入った時の加速感を楽しめる場合があります。
65SPLと72SPLのどちらを選ぶべきか判断するポイント
どちらが優れているというより、使用目的によって適したチャンバーが変わります。
| 用途 | 向いているチャンバー |
|---|---|
| 街乗り中心、扱いやすさ重視 | 65SPL |
| 低中速トルクを重視 | 65SPL |
| 高回転まで回して楽しみたい | 72SPL |
| 最高速やピークパワー重視 | 72SPL |
RZ50を普段使いするなら65SPL、高回転型の2ストらしい走りを楽しみたいなら72SPLという考え方が基本になります。
ただし、キャブセッティングや点火時期、ポート加工の有無によっても結果は変わります。同じチャンバーでもセッティングが合っていなければ本来の性能を発揮できません。
VM20キャブ装着車で注意したいセッティング
ボアアップとチャンバー交換を行った場合、キャブセッティングの確認は必須です。特にメインジェットの調整が合っていないと、パワー不足だけでなくエンジン焼き付きのリスクもあります。
例えば、チャンバー交換後に高回転で息継ぎする場合は燃料が不足している可能性があります。逆に吹け上がりが悪い場合は燃料が濃すぎる可能性もあります。
プラグの焼け色やエンジンのフィーリングを確認しながら、少しずつ調整することが大切です。
まとめ
RZ50の68.8ccボアアップ車にリップスチャンバーを装着する場合、65SPLと72SPLの選択は走り方によって決まります。
街乗りや扱いやすさを重視するなら65SPL、高回転域の伸びやスポーツ走行を楽しみたいなら72SPLが向いています。
キタコVM20キャブを組み合わせた仕様では、チャンバーだけでなくキャブセッティングも性能を左右します。自分の使用目的に合わせて選び、適切な調整を行うことでRZ50ボアアップ仕様の魅力を最大限引き出せます。


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