CB400SF VTEC Revo前期の燃料メーターが動かない原因とは？チェックポイントと対処法を解説

CB400SF VTEC Revo前期型の燃料メーターが「満タンから減らない」という症状は、中古車ユーザーを中心に報告されることがあるトラブルのひとつです。本記事では、燃料メーターが動かない原因として考えられる代表的な要因と、確認すべきポイント、故障診断の進め方を具体的に紹介していきます。

燃料メーターの基本構造を理解しよう

CB400SF VTEC Revoの燃料残量表示は、フューエルセンダーユニット（燃料センサー）とメーター本体を電気信号でつなぎ、タンク内の浮き（フロート）の位置に応じて抵抗値が変化し、表示をコントロールしています。

つまり、フロートが動いてもメーターが反応しない場合、センサー側・配線・メーター本体のいずれかに異常があると考えられます。

中古のセンダーユニットを入手して「プラグだけ差してフロートを動かした」という確認方法ですが、実際にメーターが反応するかどうかを調べるには、キーオン状態で通電させる必要があります。

車体に接続した状態で、センダーのフロートをゆっくり動かし、メーターが反応するかをチェックしてください。もし無反応であれば、次の段階へ進みます。

センダーが正常に機能していても、配線に断線や接触不良がある場合、信号がメーターまで届かず、針やデジタル表示が変化しません。

テスターを使って、センダーからメーターまでの導通を確認しましょう。特に中継カプラー部やアース線の接触不良がありがちな原因です。

センダー・配線ともに問題がなければ、メーター本体の不具合が疑われます。メーター基板のはんだ割れや内部抵抗器の不良により、正しく信号が処理されなくなることがあります。

中古のメーターに交換して症状が改善するかどうかを試すのが現実的な確認手段です。ただし、走行距離が表示されている場合、メーター交換には法的な届け出義務や記録保管が必要ですので注意してください。

ごく稀に、電装系の不具合やメーター電源の供給不良が原因となることもあります。例えば、イグニッションスイッチ内部の接点不良や、ECUがメーター側に正しく指令を送れていない場合などです。

この場合は他の電装系（時計、トリップ、警告灯など）にも異常が見られることがあるため、あわせて確認してください。

CB400SF VTEC Revo前期型で燃料メーターが動かない場合、まずはフューエルセンダーとその動作確認からスタートし、配線、メーター本体、電装系と順を追って切り分けることが重要です。

基本的な電気知識とテスターがあれば多くの不具合は自力で診断可能です。不安な場合はバイク電装に詳しいショップやディーラーでの診断を依頼するのも安心です。