ホンダのGB350は、そのクラシックなデザインと扱いやすい走行性能から、中古市場でも人気の高いバイクです。とはいえ、初めてのバイク選びでは「年式」「走行距離」「装備」など、どこに注目すべきか迷う方も多いでしょう。この記事では、具体的な2台のGB350の条件比較を例にしながら、中古バイクを選ぶ際に重要なポイントを解説します。
年式と走行距離の関係から見る判断基準
年式と走行距離は、中古バイク選びの基本的なチェック項目です。一般的に年式が新しく走行距離が短いほど「状態が良い」とされていますが、それが絶対ではありません。
今回の比較では、①が2021年式・939km、②が2022年式・3948km。走行距離では①が有利ですが、年式は②が1年新しい点も見逃せません。バイクは走らなすぎても内部の劣化が進むことがあるため、少なすぎる走行距離よりも、定期的に走られているかどうかが重要です。
オプション装備の価値をどう見るか
オプション装備もバイク選びに大きな影響を与える要素です。②にはETC・USB電源・エンジンガード・スマホホルダーなど、ツーリングに便利な装備が一通り揃っています。
特に初心者にとってETCやUSBは実用的で、後付けすると工賃込みで3〜5万円ほどかかることもあります。これらの装備に魅力を感じるなら②のコストパフォーマンスは非常に高いといえるでしょう。
「見た目」や「カスタム」が与える満足感
一方で、バイク選びにおいて重要なのは「自分が気に入っているか」という気持ちです。①にはタコメーター付き、フォークに軽いカスタムが施されており、見た目重視の方にとっては魅力的なポイントとなります。
仮に必要な装備が足りなくても、後から自分好みにカスタムしていく楽しさもあります。「所有する喜び」が強いと感じるなら、①のような見た目重視の選択も大いにアリです。
小傷や色あせはどの程度気にするべきか
②にはタンクとエンジンガードに小傷、マフラーに色あせがあるとのことですが、これは中古車ではよくある程度のものです。機能に影響しない範囲であれば、走行時にはほとんど気にならないレベルでしょう。
逆にこうした軽微な傷があることで、値引き交渉や防犯対策(傷がある方が狙われにくい)といった副次的なメリットもあることも知っておくとよいでしょう。
初心者ならではの視点:今後の維持と使い方で選ぶ
初心者にとっては、車体価格だけでなく「今後どのように使っていきたいか」も判断材料です。例えば、長距離ツーリングに行きたい人なら②のようにETC付きが圧倒的に便利です。
一方で、街乗りメインで短距離を楽しみたい人なら、軽装備でスッキリした①のような車体の方がフィーリングに合う可能性もあります。
まとめ:バイク選びは「数値」だけでなく「感覚」も大切
中古のGB350選びで迷った場合、数字だけで判断するのではなく「自分がどんなライフスタイルで乗っていきたいか」「そのバイクにワクワクできるか」といった感覚的な要素も重視しましょう。
どちらの車体にもメリットがありますが、最終的に大切なのは「愛着を持って乗れるかどうか」です。ぜひ現車を見ながら、自分にとっての“ベストな1台”を見つけてください。
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