ハーレー2006年式ロードキングのエンジン警告灯とエラーコードの原因・対処法

車検、メンテナンス

ハーレー2006年式ロードキングに乗っている際、突然エンジン警告灯が点灯し、エラーコードが表示されると焦るものです。特に、TAC制限性能(P1510)、ツイストグリップポジションセンサー関連(P2122・P2138)のエラーが発生した場合、スロットル制御系統に問題がある可能性が高いです。本記事では、これらのエラーコードの意味と、まずチェックすべきポイント、必要な部品について解説します。

P1510(TAC制限性能)とは?

P1510のエラーコードは、「TAC(Throttle Actuator Control)制限性能」に関連する警告で、スロットルアクチュエータ(電子制御スロットル)に異常があることを示します。このエラーが出ると、エンジンの出力が制限されることがあり、スロットル操作に異常を感じることがあります。

このエラーの主な原因は以下の通りです。

  • スロットルボディの汚れやカーボン詰まり
  • スロットルアクチュエータの故障
  • 配線の接触不良や断線

まずはスロットルボディの清掃を行い、問題が解決するか確認してみましょう。

P2122・P2138(ツイストグリップポジションセンサー関連エラー)とは?

P2122とP2138は、ツイストグリップポジションセンサー(TGPS)に関するエラーです。P2122はセンサー1の低電圧や断線、P2138はセンサー1とセンサー2の出力値の相関エラーを示しています。

これらのエラーが発生する原因として、以下が考えられます。

  • ツイストグリップポジションセンサーの故障
  • センサーの配線断線や接触不良
  • ECU(エンジン制御ユニット)の異常

特に、グリップ交換やスロットルケーブル周りの作業後にこのエラーが発生した場合、センサーの配線や接続が正しく行われているか確認が必要です。

まずチェックすべきポイント

これらのエラーが発生した場合、以下のチェックを順番に行ってください。

  1. エラーコードをリセットして再確認 – バッテリーを一度外し、エラーが再発するか確認。
  2. スロットルボディの清掃 – 汚れが溜まっていないか点検し、カーボン除去を実施。
  3. センサーの配線チェック – ツイストグリップポジションセンサーのコネクタが正しく接続されているか確認。
  4. ツイストグリップポジションセンサーの交換 – センサー自体が故障している場合、新品に交換する。

特に、P2138の相関エラーは、2つのセンサーのデータに大きなズレが生じた場合に発生するため、配線や接触の状態を丁寧に確認することが重要です。

交換が必要な可能性がある部品

これらのエラーが解消されない場合、以下の部品の交換が必要になる可能性があります。

  • ツイストグリップポジションセンサー(TGPS)
  • スロットルボディ(TACユニット一式)
  • スロットルケーブル(物理的なダメージがある場合)
  • エンジン制御ユニット(ECU)(稀なケース)

部品の交換には、ハーレーダビッドソンの正規ディーラーや専門ショップでの診断を受けるのが確実です。

まとめ

ハーレー2006年式ロードキングのエンジン警告灯が点灯し、P1510、P2122、P2138のエラーコードが表示された場合、スロットル制御やツイストグリップポジションセンサーの異常が考えられます。

まずはスロットルボディの清掃や配線のチェックを行い、問題が解決しない場合はセンサーやTACユニットの交換を検討しましょう。最終的にECUに問題があるケースも稀にあるため、専門のショップで診断を受けるのも有効です。

トラブルを未然に防ぐためにも、定期的な点検とメンテナンスを行い、安全なライディングを楽しみましょう。

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