バイクや旧車のカスタムで重要なパーツのひとつがパワーフィルターです。吸気効率を向上させ、見た目にもインパクトを与えるパワーフィルターですが、選ぶ際には取り付け径が非常に重要です。特にキャブレターに取り付ける場合、適正サイズでなければ装着不良や吸気漏れの原因になってしまいます。今回はキャブレター取り付け径46mmに対して、どのφサイズのパワーフィルターが最適かを解説します。
パワーフィルターの「φ」とは?基本をおさらい
「φ(ファイ)」とは、パワーフィルターの内径=取り付け口の直径を示します。たとえばφ46とは内径が46mm、つまりキャブレターの外径が46mmであることを前提としたサイズです。適合サイズが合わないと、きつすぎて装着できなかったり、逆に緩すぎて脱落したりする恐れがあります。
一般的に、フィルター側の口径はキャブレターの外径より±1~2mmの幅で許容されることが多いです。
取り付け径46mmに最適なパワーフィルターのサイズ
キャブレターの取り付け径が46mmであれば、推奨されるパワーフィルターのサイズはφ46~48です。φ46がジャストサイズで、ゴム製の口元であればぴったり装着できます。
一方、φ50のパワーフィルターを使用した場合、緩すぎてしっかりと固定できない可能性が高くなります。バンドで締めても吸気漏れが発生し、性能低下やエンジン不調の原因になる恐れがあります。
実例:φ50パワーフィルターの装着は可能か?
実際にφ50をキャブ46mmに装着したBさんのケースでは、「締め付けバンドを強めに使えば装着は可能だったが、エンジンのアイドリングが不安定になった」とのことでした。
これは吸気の密閉性が不十分なために二次エアを吸ってしまった例と考えられます。やはり、適正サイズでの装着が望ましいという結果です。
サイズが合わない場合の対策法
- 変換アダプターを使用してサイズ調整する
- ゴムパッキンやシール材で隙間を埋める方法もありますが、耐久性には注意が必要
- 調整バンドでしっかりと締めても、あくまで応急処置の域を出ません
特に長期使用や高回転域の走行を想定する場合は、ピッタリ合うサイズのパワーフィルターを選ぶのが最も安全で確実です。
サイズだけじゃない!フィルター形状や素材の選び方
パワーフィルターにはキノコ型、円錐型、スポンジ型などさまざまな形状があります。形状により吸気効率やメンテナンス性が異なるため、自分の用途に合わせた選択も重要です。
また、素材も金属メッシュ、スポンジ、不織布などがあります。耐久性や水濡れの影響を考慮し、環境に合ったものを選びましょう。
まとめ:キャブ46mmに対するベストな選択はφ46~48
キャブレター取り付け径が46mmの場合、パワーフィルターの推奨サイズはφ46またはφ47~48です。φ50は基本的に大きすぎて推奨されません。パワーフィルター選びは見た目だけでなく性能や安全性にも関わる重要な要素なので、ぜひ適正サイズを選びましょう。
サイズが不安な場合は、パーツショップや整備士に相談することをおすすめします。
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