旧車への憧れは車好きなら誰しもが通る道です。中でも、マークIIワゴン・バン、JeepチェロキーXJ、ランクル80などは根強い人気を誇りますが、気になるのは「維持費」や「故障の頻度」。本記事ではそれぞれの車種の特徴と、維持費・修理費の実情をわかりやすく解説します。
比較対象の4台の概要
まずはそれぞれのモデルの基本的な特徴をおさらいしましょう。
- マークIIワゴン(GX70など):1980〜90年代トヨタのワゴン。FR駆動で商用にも使われた堅牢な作り。
- マークIIバン:ワゴンの業務用グレード。より簡素な装備だがメンテ性は高い。
- JeepチェロキーXJ:1984〜2001年製造のアメリカ製SUV。直6エンジンの頑丈さが魅力。
- ランドクルーザー80:1990〜97年製造の本格派SUV。オフロード性能は最強クラス。
年間維持費の目安(税金・保険・車検)
以下は、地方在住・任意保険20代・年間走行1万kmと仮定した概算です。
車種 | 自動車税 | 任意保険 | 車検(2年分割) | 合計(年額) |
---|---|---|---|---|
マークIIワゴン/バン | 34,500円(2.0L) | 90,000円 | 60,000円 | 約18.5万円 |
JeepチェロキーXJ | 51,000円(4.0L) | 110,000円 | 70,000円 | 約23〜25万円 |
ランクル80 | 66,500円(4.5L) | 120,000円 | 80,000円 | 約27〜30万円 |
マークII系が最も維持費が安く抑えられます。Jeepチェロキーやランクルは排気量・重量が大きくなるため税金や保険料が跳ね上がります。
燃費とガソリン代も忘れずに
燃費は以下の通りです(実走行ベース)。
- マークIIワゴン・バン:8〜10km/L(ハイオク)
- JeepチェロキーXJ:6〜8km/L(ハイオク)
- ランクル80:5〜7km/L(ガソリンor軽油)
ガソリン代も年間走行1万kmを基準にすると以下のとおりです(1L=170円で計算)。
- マークII:17万円前後
- チェロキーXJ:22〜28万円
- ランクル80:23〜30万円
故障と修理費用のリアル
旧車はどうしても年式相応のトラブルが起こります。下記は平均的な年間修理・メンテ費です。
- マークII系:年間5万〜10万円。部品もトヨタ系で流通が安定しており比較的安価。
- チェロキーXJ:年間10万〜20万円。エンジンは丈夫だが電装系に弱点あり。
- ランクル80:年間10万〜30万円。整備費がかかるがリセールバリューも高め。
故障リスクの低減には信頼できる整備工場との付き合いが鍵です。特にJeepやランクルは対応できる工場が限られる場合があります。
維持しやすさで選ぶなら?
「維持しやすさ」重視ならマークIIバン/ワゴンが圧倒的に有利です。
理由は以下の通り。
- 税金・保険が安い
- 燃費も比較的良好
- 部品の流通と整備性に優れている
Jeepチェロキーやランクルは趣味性が高く、維持するには相応の覚悟が必要です。
まとめ
将来憧れの旧車に乗るためには、購入後の維持費やトラブル対応も重要な検討材料です。
マークIIワゴン/バンは現実的な選択肢としておすすめで、JeepチェロキーXJやランクル80は「趣味にお金をかけられる余裕」ができてからのチャレンジでも遅くはありません。
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