高級セダンとして人気のクラウン。その中でも200系に長年乗っているオーナーから「夏場のトランクが異常に高温になる」という声が聞かれます。特に、右下に設置された純正オーディオアンプの発熱が原因とされており、荷物の劣化や機器の故障に悩む方も。この記事では、200系クラウンのトランク熱問題を整理しつつ、後継モデルである210系・220系では同様の問題が改善されているのかどうかを解説します。
200系クラウンのトランク高温問題の原因とは?
200系クラウン(2008〜2012年)の一部グレードでは、トランク右側に純正オーディオアンプが設置されており、このアンプはエンジン停止中やオーディオOFFでも通電している構造になっています。
このアンプが夏場の高温下でさらに発熱することで、トランク内の温度が車内よりも高くなる現象が確認されています。ディーラーでの交換後も根本構造は変わらないため、改善されにくいという声が多く見受けられます。
クラウン210系では熱問題は解消された?
2012年に登場した210系クラウンでは、車両設計が見直され、オーディオアンプの配置や電源制御も変更が加えられました。アンプ自体の設置位置がトランク外へ移動されたグレードや、電源制御の工夫が施されたモデルも確認されています。
また、210系以降は車両全体の放熱設計が改良されており、エンジンルームや室内の熱対策も進化しています。オーナーのレビューでも「夏場にトランクが極端に熱くなる印象はない」という報告が多く、200系のような恒常的な熱だまりは軽減されているようです。
さらに進化した220系クラウンの断熱設計
2018年に登場した220系では、プラットフォームの刷新とともに、電装品の配置最適化と断熱構造の強化が進んでいます。オーディオ系のアンプはシート下や車内別部位に移設されており、トランクルームが熱源になるケースはほぼ見られません。
さらに、220系では遮熱材の追加や吸音材の工夫により、静粛性と断熱性が大きく向上。夏場でもトランクが過剰に加熱される状況は、よほど極端な直射日光を長時間受けた場合を除き、一般的には発生しにくくなっています。
熱対策としてできる実用的な工夫
200系クラウンに乗り続ける場合、以下のような対策をとることでトランク内の熱を軽減できます。
- アンプ周辺の断熱材追加(遮熱マットなど)
- クールボックスの2重構造を活用して食品保護
- 駐車時はトランクをわずかに開ける・日陰駐車
- 荷物をトランクではなく後席足元など熱源の少ない場所へ一時的に置く
また、DIYでアンプの通電をカットするスイッチを増設するユーザーもいますが、車両保証や安全性の観点で推奨はされません。
まとめ:200系特有の問題は後継モデルで改善傾向
クラウン200系に見られる「トランク高温化問題」は、アンプの構造や通電設計に起因しており、後継モデルである210系や220系では徐々に改善されています。
現在200系を愛用している方は、断熱対策や積載位置の工夫でリスクを軽減することができますし、次期乗り換え候補として210系・220系を検討する価値も十分にあります。快適で安心なカーライフを送るために、トランク内の温度にも注目していきましょう。
コメント