SR400は長年にわたり愛され続けるクラシックバイクで、キャブレター(キャブ)仕様とインジェクション(FI)仕様の2つのモデルが存在します。外観のカスタムを楽しむライダーにとって、キャブ車のサイドカバーをインジェクション車に取り付けることができるかどうかは気になるポイントです。本記事では、互換性や取り付け方法について詳しく解説します。
SR400 キャブ車とインジェクション車のサイドカバーの違い
SR400のキャブ仕様(〜2008年)とインジェクション仕様(2010年〜)では、サイドカバーのデザインが若干異なります。基本的な形状は似ていますが、取り付けピンの位置や固定方法が異なる場合があります。
キャブ車のサイドカバーは、キャブレターのスペースを考慮した形状をしており、インジェクション車ではフューエルインジェクション関連のパーツが追加されているため、取り付け時に干渉する可能性があります。そのため、無加工での取り付けは難しい場合があります。
SR400 キャブ車のサイドカバーをインジェクション車に取り付ける方法
キャブ車のサイドカバーをインジェクション車に装着するには、以下の方法を試すことができます。
- 取り付けピンの調整:サイドカバーの固定ピンの位置が異なる場合、インジェクション車の取り付けポイントに合わせて微調整する必要があります。場合によってはステーの延長やゴムブッシュの追加が必要になります。
- 干渉部分のカット:キャブ車のサイドカバーがインジェクション関連のパーツに干渉する場合、干渉部分を削るなどの加工が必要になります。ただし、大きく加工すると強度が落ちる可能性があるため、慎重に作業しましょう。
- 固定方法の変更:キャブ車のサイドカバーがうまく固定できない場合、タイラップやマジックテープを使用して固定する方法もあります。完全な固定ではなく、取り外しのしやすさも考慮しながら設置することが重要です。
SR400 キャブ車とインジェクション車のパーツ互換性
SR400のキャブ車とインジェクション車では、サイドカバー以外にも一部のパーツに互換性がないものがあります。例えば、以下のような違いがあります。
パーツ | キャブ車 | インジェクション車 |
---|---|---|
エンジン形式 | キャブレター | フューエルインジェクション |
サイドカバー | キャブ用 | FI用(形状が異なる) |
フレーム | キャブ車専用 | 若干変更あり |
電装系 | 異なる(FI車はECU搭載) | 専用ECU搭載 |
このように、一見共通に見えるパーツでも、細かな仕様の違いがあるため、取り付け時には注意が必要です。
カスタムの際の注意点
SR400のカスタムを行う際、サイドカバーの交換だけでなく、全体のバランスも考慮することが重要です。特に、サイドカバーの交換によって周囲のパーツに影響が出る可能性があるため、以下の点に注意しましょう。
- 取り付けステーが干渉しないか事前に確認する。
- エアクリーナーボックスや電装系のスペースを確保する。
- 塗装や仕上げをキャブ車と統一感のあるものにする。
まとめ
SR400のキャブ車のサイドカバーは、インジェクション車にも取り付けることが可能ですが、一部加工や調整が必要になる場合があります。取り付けピンの調整、干渉部分のカット、固定方法の変更などを試すことで、カスタムの自由度を高めることができます。
もし無加工での取り付けを希望する場合は、インジェクション車用のサイドカバーを選ぶのが無難ですが、キャブ車のデザインが好みの場合は、慎重にカスタムを進めることで、自分だけのSR400を作り上げることができます。
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