ベンツのフロントガラスが青く見える理由とは?純正ガラスの仕組みと誤解されやすいポイントを解説

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街中でよく見かける大きめのメルセデス・ベンツのセダン。特に、横線グリルとボンネットのスリーポインテッドスターが特徴的なモデルに多いのが、「フロントガラスがうっすら青く見える」現象です。「あれって純正?」「ゴーストフィルム?」と気になる方も多いのではないでしょうか。この記事ではその仕組みや理由、誤解されやすいポイントを詳しく解説します。

青みがかったフロントガラスは純正なのか?

結論から言うと、メルセデス・ベンツの一部モデルでは、青や緑がかったフロントガラスは純正採用されています。これは単なる装飾ではなく、「遮熱・UVカット機能」を持つ高機能ガラスの一種です。

特に「断熱ガラス」「IRカットガラス」とも呼ばれるこのタイプのガラスは、太陽光の赤外線を効果的に遮断し、車内温度の上昇を抑える役割があります。結果として、外から見るとうっすら青や緑に反射して見えるのです。

なぜほとんどのベンツで見かけるのか?

メルセデス・ベンツでは、上級モデルを中心にこうしたガラスが標準装備またはオプション設定されています。例えば、EクラスやSクラスではほとんどのグレードで標準となっていることも。

また、中古市場でも多くのオーナーがオプション装着車を選んでいるため、「ほとんどのベンツが青いガラスに見える」ように感じるのは自然なことです。

ゴーストフィルムとの違い

青みがかって見えることで混同されやすいのが「ゴーストフィルム」です。ゴーストフィルムは市販のカーフィルムで、貼ることでガラスにメタリックな反射や青系の色味を加えることができます。

しかし、純正ガラスと違い、フィルムには法規制があります。可視光線透過率70%未満になると車検に通らないことがあるため、正確に透過率を測定しないと違法改造とみなされるリスクもあります。

内側から見えにくいのはなぜ?

青みがかったガラスは外光の反射率が高くなるため、内側から見るとやや暗く感じたり、夜間は視認性が若干低下する場合があります。しかし、これはフィルムではなく、ガラスの構造的な特性によるものです。

一方、ゴーストフィルムを濃く貼った場合も同様の見えにくさが発生しますが、前述のとおり車検に通らない可能性があるため注意が必要です。

中古車販売店で見かけるベンツも青かった理由

中古車販売店で展示されているメルセデス車も、純正の断熱ガラスを装着しているケースが多く、見た目が青く見えるのは自然なことです。特に高級車専門店では、上位グレードやオプション装備車を多く取り扱っているため、より頻繁に青ガラス仕様に出会うことになります。

また、中古車であっても純正品を維持していることが多く、後から貼ったフィルムではない確率が高いと言えるでしょう。

まとめ:ベンツの青いフロントガラスは高機能な純正装備

うっすら青く見えるベンツのフロントガラスは、単なるカスタムではなく、遮熱・断熱・UVカットを目的とした純正仕様のガラスである場合がほとんどです。ゴーストフィルムとの違いを理解しておくことで、不安や誤解を避けることができます。

街で見かける「青いベンツ」は、見た目だけでなく機能性も備えた、高品質な装備の一例なのです。

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