1980年代以前の運転免許証の仕様とは?サイズ・記載事項・変遷を解説

運転免許

現在の運転免許証はコンパクトでICチップを内蔵したものが主流ですが、かつての免許証はまったく異なる仕様でした。特に1980年代以前の免許証には、現代とは異なる特徴が数多く存在します。この記事では、当時の運転免許証の仕様や記載内容、サイズの違いについて解説します。

かつての運転免許証のサイズと素材

昭和30年代から昭和50年代初期にかけて、運転免許証は現在よりも大きなサイズでした。具体的には、名刺よりも一回り大きいB7サイズ(91×128mm)に近い寸法で作られており、厚紙や薄いプラスチックのような素材が使用されていました。

折りたたみ式や冊子のような構造の免許証も存在し、特に交付された時期や都道府県によって若干の違いが見られたのが特徴です。

氏名の表記とカタカナの使用

昭和50年代頃までは、運転免許証の氏名にカタカナ表記が使われていた時期があります。これは外国人向けというよりも、視認性を高める目的がありました。

例えば「ヤマダ タロウ」のようにカタカナで表記されていた免許証も確認されていますが、その後、昭和55年前後から現在のような漢字・ローマ字併記の形式に統一されていきました。

免許証の記載内容の変遷

かつての免許証には、顔写真や本籍地の記載がありました。1980年代初期は本籍地も詳細に記載されていましたが、プライバシー保護の観点から平成以降、徐々に削除されました。

顔写真は白黒が主流でしたが、1990年代に入ってからカラー化され、2007年以降はICチップが搭載された免許証が導入されています。

当時の免許証の現物を見たい場合は

古い免許証の現物を確認したい場合は、自動車安全運転センターが発行する「運転記録証明書」の履歴や、個人で保管している過去の免許証の写しを参考にできます。また、交通資料館や一部の展示会で見る機会もあります。

一部のSNSやネットオークションでも古い免許証の画像が出回っているため、検索してみるのも一案です。

まとめ:1980年以前の免許証は今とは大きく異なる

1980年以前の運転免許証はサイズが大きく、カタカナで名前が記載されているなど、現代とは大きく異なる特徴を持っていました。時代とともに利便性やセキュリティが向上し、現在のIC免許証へと進化を遂げています。当時の免許証に懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。

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