愛車のドレスアップにおいて「ツライチ」は重要な美的要素です。特に車高を下げた場合、ホイールのツラ(フェンダーとの面位置)によって、印象は大きく変わります。今回は、前後のツラが揃っていない場合に「おかしい」のか、またその違いをどう考えるべきかを詳しく解説します。
「ツライチ」とは?カスタム好きに人気の理由
ツライチとは、ホイールのリム部分とフェンダーの面がピッタリ揃った状態を指します。見た目の一体感が増し、足元の印象を引き締める効果があります。
カスタム好きにとっては美的完成度を高めるための必須項目とされることも多く、「ツライチ=完成度が高い」という評価軸が存在します。
前後でツラが違うと違和感があるのか?
10mmや20mm程度の差であれば、見た目に違和感が出るかどうかは個人の美的感覚によります。たとえば、前10mm・後20mm引っ込んでいる場合、「リアが重たく見える」「前の張り出しが目立つ」などの印象を持たれる可能性があります。
ただし、これはカスタムスタイル次第。スポーティさを強調したいならリアを控えめに、VIP系であればツラ揃え重視など、方向性に応じた調整が望まれます。
ネガティブキャンバーが与える見た目の影響
ネガティブキャンバー(タイヤがハの字になる状態)が強いほど、ホイールのリム位置は内側に入りやすくなります。つまり、外見上のツラ位置と実際のリムオフセットがズレやすくなるのです。
そのため、見た目を重視する場合は、実際のツラ位置ではなく、車体全体としてのバランスを意識して調整するのがポイントです。
ホイールスペーサーやオフセットで調整する方法
手軽に前後のツラを調整したい場合は、ホイールスペーサーを使用する方法が一般的です。例えばリアに15mmスペーサーを入れれば、引っ込みをほぼ解消できます。
また、今後ホイールを新調する予定がある場合は、オフセット計算ツールを活用して、適正サイズを見極めましょう。
実例紹介:前後ツラが違うままでもバランスが取れるケース
たとえば、86やBRZなどのスポーツ系では、フロントに若干のキャンバーをつけ、リアは純正に近いセッティングで「走り重視」の印象を出している方も多くいます。
一方、シビックやアコードなどのセダン系では、あえてリアに少し引っ込んだツラを残しつつ、車高との調和を優先している例も見られます。
まとめ:ツライチはあくまでバランスの一要素
ホイールのツラを前後で揃えるかどうかは「おかしい・正しい」で判断するものではなく、車全体のバランスやスタイルの方向性に応じて決めるものです。
10mm〜20mm程度の違いは許容範囲であり、ネガキャンの有無や使用用途に応じて判断すればOKです。気になる場合はスペーサーなどで微調整も可能。見た目と機能性、両方を意識したバランスを目指しましょう。
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