バイクヘルメットの表面強度を高めるために艶消しラッカークリア塗装を施すことは、見た目のカスタマイズだけでなく、ヘルメットの耐久性を向上させることにもつながります。しかし、適切な手順を踏まずに塗装を行うと、ヘルメットの性能や安全性に悪影響を与える可能性があります。この記事では、ヘルメットにラッカー塗装を行う前に確認すべきポイントと適切な準備方法を紹介します。
1. ヘルメットへの塗装の影響について
ヘルメットの表面に塗装を施すことで、見た目をカスタマイズすることができますが、過剰に塗装を行うことがヘルメット本来の機能に悪影響を与える可能性もあります。特に、塗料がヘルメットの通気口や内部の構造に影響を与えると、頭部を保護する役割に支障をきたすことがあります。
そのため、塗装を行う場合は、使用する塗料や塗り方に慎重を期し、ヘルメットの安全性を損なわないようにすることが大切です。
2. 塗装前の準備：脱脂と表面処理
塗装を行う前に最も重要なのは、ヘルメットの表面をきれいにし、塗料がしっかりと付着するようにすることです。まず、ヘルメット表面に付着している汚れや油分をしっかりと除去する必要があります。これを怠ると、塗装が剥がれやすくなり、見た目が悪くなるだけでなく、塗装の耐久性も低下します。
脱脂には、専用の脱脂剤を使用するのが一般的ですが、もし手に入らない場合は中性洗剤を薄めて使う方法もあります。その後、表面を乾いた布で拭いて、完全に乾燥させましょう。
3. 塗装の手順と注意点
塗装を行う際は、均一に薄く塗ることが大切です。厚塗りを避け、数回に分けて薄く塗装を重ねる方法が最適です。塗装が乾いたら、次の層を塗る前にしっかりと乾燥させ、ムラを避けるようにしましょう。
また、ラッカークリアを塗る際は、必ず通気の良い場所で行い、換気を十分に確保してください。塗料の蒸気が有害であるため、マスクや保護具を着用することも推奨されます。
4. 仕上げと乾燥時間
塗装が完了したら、完全に乾燥させることが重要です。ヘルメットの表面が乾いていない状態で使用すると、塗装が擦れたり、剥がれたりする可能性があります。ラッカークリア塗装は、硬化に時間がかかることがあるため、最低でも24時間以上の乾燥時間を確保しましょう。
また、乾燥後には、軽く研磨を施して仕上げると、より滑らかな仕上がりになります。ただし、研磨を行う際は、過度に削りすぎないように注意しましょう。
まとめ
バイクヘルメットに艶消しラッカークリア塗装を施す際には、脱脂や塗装の手順をしっかりと守り、安全性に配慮することが大切です。適切な準備と塗装を行うことで、見た目をカスタマイズしつつ、ヘルメットの性能を損なうことなく長持ちさせることができます。
コメント