旧車の代表格とも言えるカワサキGPZ900Rは、現在でも根強い人気を誇る名車です。そんなGPZ900Rをさらに快適かつスポーティにする手段の一つが、前後の足回りを現代バイクのものに換装するカスタムです。しかし、部品持ち込みによる交換作業では、費用や工賃が気になるところ。この記事では、ステム・フロントフォーク・キャリパー・リアサス・スイングアーム等の主要パーツを交換した場合の一般的な工賃相場とポイントを紹介します。
足回りカスタムで必要な作業内容を整理
まずは今回のカスタムで想定されている作業を確認しましょう。
- フロント:ステム、フロントフォーク、ブレーキキャリパーの交換
- リア:リアサスペンション、スイングアーム、リアキャリパーの交換
これらの作業は車体の構成バランスに大きく関わる重要な工程で、単純な「取り替え」以上に、位置合わせやトルク管理、各部の調整作業が発生します。
工賃の目安:前後合わせて10万〜20万円が相場
パーツ持ち込みで足回りを一式交換した場合、おおよそ10万〜20万円程度の工賃がかかるのが一般的です。作業の難易度やショップのレート、車体の状態により上下しますが、おおよその内訳は以下の通りです。
作業内容 | 目安工賃(税込) |
---|---|
ステム・フロントフォーク交換 | 30,000〜50,000円 |
フロントキャリパー交換・エア抜き | 10,000〜15,000円 |
リアサスペンション交換 | 8,000〜12,000円 |
スイングアーム交換 | 20,000〜30,000円 |
リアキャリパー交換・ブレーキ調整 | 10,000〜15,000円 |
部品同士の適合がスムーズでない場合や、カラー制作・加工が必要な場合は別途費用が加算されます。
パーツ持ち込み時の注意点
持ち込みカスタムにはいくつか注意点があります。
- 適合確認を事前にしっかり行う:年式違いやメーカー違いで取り付け不可な場合も多いです。
- 必要なカラーやスペーサーの準備:汎用部品を流用する場合、加工や追加部品が必要です。
- ショップの受け入れ方針:持ち込みパーツに対しては工賃割増や作業保証外となることがあります。
特にGPZ900Rはノーマルの構造が独特なため、現代車種からの足回り流用は、信頼できるカスタムショップに事前相談するのがベストです。
実例:カスタム経験者の声
事例1:「ZX-10Rの前後足回りを移植。フロントフォークとスイングアームのカラー加工が必要で、最終的な工賃は約18万円。ショップとの事前打ち合わせが功を奏し、仕上がりには大満足。」
事例2:「ヤフオクで購入したパーツを持ち込み。加工が必要で納期が伸び、工賃は予定の1.5倍に。事前の適合確認不足が原因だった。」
このように、準備と計画次第で、仕上がりとコストは大きく変動します。
まとめ:GPZ900Rの足回り交換は事前準備と信頼できるショップ選びがカギ
GPZ900Rの足回りカスタムは、ライディング性能を大きく向上させる人気のメニューですが、部品持ち込みの場合は10万〜20万円程度の工賃が相場です。加工の有無や作業内容により費用は増減するため、信頼できるバイクショップに相談し、見積もりを取った上で依頼することが重要です。
また、カラーやスペーサーなどの追加部品も事前にチェックしておけば、スムーズなカスタムが可能になります。
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