ホンダのライブDio ZX(AF35)は、二種スクーターの中でも長年にわたって人気を集めてきた名車です。特に規制後モデルについては、パワー抑制の影響から「思ったよりスピードが伸びない」という声も多く聞かれます。本記事では、AF35ライブDio ZXの性能を最大限に引き出すために押さえておきたいチューニングのポイントを解説します。
規制後のAF35ライブDio ZXにリミッターはあるのか?
規制後モデル(2001年以降)は、排出ガス規制や騒音規制の影響を受け、CDI(点火制御装置)にスピードリミッターが内蔵されています。そのため、CDIを変更しない限り最高速は60〜65km/hあたりで頭打ちになります。
ノーマルCDIのままではいくら駆動系をいじっても大きな伸びは見込めず、レブリミット(点火カット)によりそれ以上の加速は制限されます。
ハイスピードプーリーを入れても伸びない理由
駆動系のチューニングは確かに重要ですが、それだけでは限界があります。ウェイトローラーの組み合わせやスライドピース、ドライブベルトの状態も走行性能に大きく影響します。
たとえば、8gと6.5gの混合ローラーでは高回転域で伸び悩む可能性があります。加速重視のセッティングになりやすいため、最高速を目指す場合は軽すぎないバランスの調整が必要です。
CDI交換でリミッター解除する際の注意点
CDIを交換することでリミッターを解除できますが、車体との相性が合わないとエンジンがかからない、点火不良が起こるといったトラブルも少なくありません。
AF35後期モデルに対応した実績のあるCDIとしては、
- デイトナ製ハイパーCDI
- POSH スーパーバトルCDI
- キタコ パワーレブCDI(ライブDio ZX対応)
などが挙げられます。購入前には型式・年式・エンジン形式をしっかり確認しましょう。
実際に効果があった改造例
あるユーザーの例では、以下の組み合わせで最高速が約75km/hまで向上したとの報告があります。
- POSH スーパーバトルCDIへ交換
- キタコハイスピードプーリー装着
- ウェイトローラー7.0g×6個に統一
- マロッシ製ベルトへの交換
また、吸気系(エアクリーナー)や排気系(チャンバー)の見直しでもトルクや伸びが改善されることがあります。
法的リスクと安全性への配慮も忘れずに
なお、CDI変更や駆動系の改造は違法改造と判断される可能性があります。特に公道走行時には法定速度の順守と安全確認が重要です。
速度アップだけでなく、ブレーキやタイヤ、サスペンションの整備も怠らないようにしましょう。トータルバランスが取れていないと、事故や故障のリスクが高まります。
まとめ:AF35ライブDio ZXを速くするにはCDIと駆動系の両面からアプローチ
規制後のAF35ライブDio ZXでも、CDIのリミッターを解除し、駆動系を適切にチューニングすることで確実にスピードアップは可能です。ただし、車両ごとに相性の違いやセッティングの難しさもあるため、実績のあるパーツ選びと慎重な調整が鍵となります。
安全を第一に、合法の範囲でバイクライフを楽しみましょう。
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