車検整備記録簿の記載ミスや不審な点がある場合の対応方法|認証工場への相談先と確認ポイント

車検、メンテナンス

車検後に整備記録簿を確認していて、交換部品の記録や数値に疑問を感じることがあります。特にブレーキパッドの厚さのように、通常は走行によって減っていく部品の数値が前回より増えている場合、本当に点検されたのか不安になる方も少なくありません。

この記事では、車検整備記録簿の数値に不自然な点があった場合に考えられる原因、整備工場への確認方法、改善されない場合の相談先について詳しく解説します。

車検整備記録簿の数値がおかしい場合に考えられる原因

整備記録簿に記載されている数値は、車両の状態を把握するための重要な情報です。しかし、記録内容に違和感があるからといって、必ずしも意図的な不正とは限りません。

例えば、ブレーキパッドの厚さが前回より増えている場合、実際には測定ミスや記入間違いの可能性があります。ブレーキパッドは使用するほど摩耗するため、通常は厚みが減少していく部品です。

整備士が複数の車両を扱う中で、記録簿への転記ミスや入力ミスが発生することもあります。まずは工場側へ確認することが重要です。

ブレーキパッドの厚みはどのように変化するのが正常か

ブレーキパッドはブレーキを使用するたびに少しずつ摩耗します。そのため、同じ車両で数年使用している場合、基本的には新品時より厚みが減っていきます。

例えば、令和4年の車検時に10mmだったブレーキパッドが、令和6年には7mmになるという流れは自然です。しかし、その後の令和8年で9mmと記録されている場合、実際に交換していないのであれば数値としては不自然です。

ただし、車種や測定箇所によって多少の違いが出る場合もあります。左右のパッドや前後輪で厚さが異なることもあるため、記録簿だけで判断せず現車確認も大切です。

整備工場に確認するときのポイント

記録簿の内容に疑問がある場合、いきなり行政機関へ通報するより、まずは整備を担当した工場へ事実確認を行うことがおすすめです。

問い合わせる際は、「ブレーキパッドの厚さについて確認したいのですが、令和6年と令和8年で数値が変化している理由を教えていただけますか」というように、責める形ではなく確認する形で聞くと話が進みやすくなります。

もし工場側が記載ミスを認めれば、訂正や説明を受けられる可能性があります。逆に、質問への回答を拒否したり、説明が不十分だったりする場合は次の対応を検討します。

認証工場や指定整備工場への相談先

整備工場の対応に納得できない場合、相談先として国土交通省の地方運輸局や各地域の運輸支局があります。

認証工場や指定整備工場は、国から認められた設備や資格を持って自動車整備を行っているため、整備内容や記録に重大な問題がある場合は行政の相談対象になります。

相談する際は、車検証、整備記録簿、領収書、工場とのやり取りの記録などを準備しておくと状況を説明しやすくなります。

すぐに行政へ報告する前に確認しておきたいこと

整備記録簿の不自然な数値だけでは、単なる記載間違いなのか、実際の点検が行われていなかったのか判断できない場合があります。

例えば、整備士が測定したものの記入欄を間違えた、過去のデータを参考に入力してしまったなど、悪意のないミスも考えられます。

一方で、点検していない項目を点検済みとして記録していた場合は、安全に関わる問題となります。そのため、まずは事実確認を行い、対応内容を記録しておくことが大切です。

まとめ|車検記録簿に疑問がある場合は冷静な確認から始める

車検整備記録簿に不自然な数値があった場合、不安や不信感を持つのは当然です。しかし、まず確認すべきなのは、その記載が測定ミスや入力ミスなのか、それとも整備上の問題なのかという点です。

整備工場へ説明を求めても納得できない場合は、地方運輸局や運輸支局などへ相談する方法があります。証拠となる記録を整理しておくことで、適切な対応につながります。

車検は安全に車を乗り続けるための重要な整備です。疑問を感じた場合は放置せず、納得できる説明を受けることが大切です。

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