バイクタンクにラッピングシートは貼れる?塗装後の密着性と施工のポイント

カスタマイズ

バイクのタンクをラッピングシートでカスタムしようと考えている方の中には、「ラッカースプレーでブラック塗装し、ウレタンクリアを吹いたタンクでもラッピングシートはしっかり貼り付くのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、塗装後のタンクにラッピングシートを貼る際の密着性や施工のコツについて詳しく解説します。

ラッピングシートは塗装面にも貼れるのか?

結論から言うと、ウレタンクリア仕上げの塗装面でも、適切な下処理をすればラッピングシートは貼ることが可能です。ただし、密着性を高めるためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

特に以下の要素が影響します。

  • 塗装の乾燥状態:ウレタンクリアは完全硬化までに時間がかかる
  • 表面の処理:塗装面がツルツルすぎると密着しにくい
  • ラッピングシートの品質:高品質なフィルムを選ぶと密着しやすい

ウレタンクリア塗装後のタンクにラッピングする際の注意点

1. 塗装は完全に硬化させる

ウレタンクリアは一般的に完全硬化まで1週間~1ヶ月かかることがあります。完全に硬化していない状態でラッピングシートを貼ると、塗装面にシートが密着せず、剥がれやすくなる可能性があります。

そのため、ラッピングを施工する前に以下を確認してください。

  • 塗装後に十分な乾燥期間(最低1週間)を設ける
  • 指で軽く押しても指紋がつかないか確認する

2. 1000番のやすりがけは有効だが注意が必要

1000番の耐水ペーパーで表面を軽く研磨することで、シートの密着性は向上します。しかし、削りすぎると塗装のクリア層が剥がれ、ラッピング後に仕上がりが悪くなる可能性があります。

適切な方法は以下の通りです。

  • やすりは軽くかける程度(ツヤが消えるくらい)
  • 強く研磨せず、細かい傷をつけるイメージで処理する
  • 研磨後はしっかりと脱脂する

3. ラッピング前の脱脂処理をしっかり行う

塗装面に油分やホコリが残っていると、シートが剥がれやすくなります。そのため、ラッピング前の脱脂処理が非常に重要です。

脱脂の手順。

  1. 研磨後にタンク表面を水洗いし、完全に乾燥させる
  2. シリコンオフ(パーツクリーナー)やイソプロピルアルコールで拭き取る
  3. 最後にマイクロファイバークロスで乾拭きする

4. 高品質なラッピングシートを使用する

ラッピングシートにはエア抜き機能付きのものや、柔軟性が高くタンクの曲面にフィットしやすいものがあります。

おすすめのシート。

  • 3M 1080シリーズ:高耐久で曲面にも貼りやすい
  • AVERY DENNISON:しなやかでバイクのタンク向き
  • ORACAL 970RA:エア抜きがしやすく施工性が良い

特に、バイクのタンクは曲面が多いため、伸縮性のあるフィルムを選ぶことが重要です。

ラッピング後の仕上がりを良くするポイント

1. ドライヤーやヒートガンを活用する

ラッピングシートは温めることで伸縮性が増し、曲面にもフィットしやすくなります。施工時には、ドライヤーやヒートガンを使ってシートを温めながら貼ると、仕上がりが向上します。

2. 端の処理を丁寧に行う

タンクの端やカーブ部分は、剥がれやすいポイントです。以下の方法で耐久性を向上させましょう。

  • シートの端を3mm~5mm内側に折り込む
  • ヒートガンで温めながらしっかり押さえる
  • 必要に応じてエッジ部分にシール剤を塗布

まとめ:適切な下処理でラッピングは可能

ラッカースプレーでブラック塗装し、ウレタンクリアを吹いたバイクのタンクでも、適切な処理をすればラッピングシートは問題なく貼ることができます

重要なポイント。

  • 塗装後、最低でも1週間は完全硬化させる
  • 1000番のやすりで軽く研磨して密着性を向上
  • ラッピング前にシリコンオフでしっかり脱脂する
  • 曲面に適した伸縮性のあるシートを選ぶ
  • ヒートガンを使いながら端の処理を丁寧に行う

これらのポイントを押さえれば、ラッピングシートの密着性を高め、剥がれにくく美しい仕上がりを実現できます。

自分だけのオリジナルデザインで、バイクをカスタムしてみましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました