カスタムカーに乗る方にとって、タイヤ交換や車検整備時の「最低地上高の確保」は常に課題になります。特にローダウン車は、通常の整備が受けにくくなる場面も少なくありません。この記事では、車体に問題がある状態でも、タイヤの組み換え(入れ替え)作業だけを依頼できるのか、そしてその際に注意すべきポイントを解説します。
ローダウン車でもタイヤの組み換え依頼はできる?
結論から言えば、タイヤをホイールごと持ち込めば、多くのタイヤ専門店や整備工場では車両の状態に関係なく組み換え作業を受けてくれます。あくまで作業対象は「ホイールとタイヤ」であり、車体がその場にある必要はないからです。
例えば、最低地上高が90mm未満となっているローダウン車で、そのままピットに乗り入れできない場合でも、タイヤのみ持参すれば「組み換え・バランス調整」のみを行ってもらえるケースがほとんどです。
作業をスムーズに依頼するためのポイント
タイヤの組み換えだけをお願いする際、店舗スタッフとのトラブルを避けるために以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 作業を依頼する前に電話で事前確認を行う
- 「車体には取り付けない」ことを明確に伝える
- タイヤ・ホイールのサイズや状態(新品 or 中古)を説明する
- バルブ交換や廃タイヤ処分の有無も伝える
事前にしっかりとした説明をすることで、店舗側も準備がしやすく、断られるリスクも低減します。
店舗によって対応は異なる?どんな店を選ぶべき?
タイヤ組み換え対応に柔軟な店舗の特徴は次の通りです。
- タイヤ専門店(例:タイヤ館、フジ、オートバックス等)
- カスタムカーに理解のある個人経営の整備工場
- ピットへの車体入庫を伴わない作業を歓迎する業者
逆に、「タイヤだけ持ち込みOK」「車体作業不可」などポリシーが明確な店もありますので、Googleの口コミやホームページなどで情報を確認しておきましょう。
実際の事例:ローダウン車での組み換え体験
筆者が以前所有していたローダウン仕様のスイフトスポーツ(最低地上高75mm)では、車検対応前のタイヤ組み換えを町のタイヤ専門店で依頼しました。
トランクに組み換え用の新品タイヤ4本を積み込み、店に事前に電話確認を行ってから来店。車体には触れない条件で快く作業していただきました。
料金はバランス込みで1本1,500円。混雑していなければ30~40分程度で完了します。
トラブルを避けるための注意点
作業にあたって以下のようなケースでは注意が必要です。
- タイヤが極端に劣化・硬化している
- ホイールが極端な引っ張りタイヤ仕様
- 組み換え対象のホイールが社外で特殊構造の場合
このような場合は、作業を断られる可能性があるため、やはり事前連絡は必須です。
まとめ:最低地上高が足りなくても準備次第で問題なし
車高が下がっていても、タイヤとホイールのみ持ち込めば、ほとんどの整備店で組み換えは対応可能です。車検非対応の状態でも、適切な段取りと説明があればスムーズに依頼できるため、安心して作業に臨めます。タイヤ交換は安全面でも重要な整備。事前の準備と信頼できる店舗選びがカギとなります。
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