これから社会人になるにあたり、自動車免許に加えてバイクの免許取得も検討している方は少なくありません。中でも「小型限定普通二輪免許(125ccまで)」と「普通二輪免許(400ccまで)」のどちらを取得するべきか、迷うケースは多いです。時間と費用のバランス、今後の活用範囲を含めて、この記事ではそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
まずは免許の違いを整理しよう
「普通自動車免許あり」の方がバイク免許を取る場合、小型限定または中型(普通二輪)を選択できます。
免許区分 | 排気量制限 | AT/MTの違い |
---|---|---|
普通二輪小型限定 | 〜125cc | 選択制(AT限定 or MT) |
普通二輪 | 〜400cc | 選択制(AT限定 or MT) |
いずれも「AT限定」ではクラッチ操作を伴うMTバイクには乗れませんが、MTで取得すればATにも乗れます。多用途に使うならMT取得が無難です。
取得期間と費用の比較
社会人になる前の時間を活かすか、社会人になってからの経済的余裕を活かすかがポイントです。
- 普通二輪小型限定(MT)
教習時間:約9時間(学科なし)
費用:約6〜8万円 - 普通二輪(MT)
教習時間:約19時間(学科なし)
費用:約10〜13万円
時間が限られる社会人には小型のほうがスピード取得に向いていますが、長期的に考えると中型のコストパフォーマンスは高いです。
用途と将来性で考える選び方
免許は取得後の使い道を考えることが重要です。
小型二輪がおすすめの人。
- 原付以上のパワーが欲しいが125cc以下で十分
- 通勤・買い物など街乗りメイン
- 維持費をできるだけ抑えたい
普通二輪(中型)が向いている人。
- ツーリングや高速道路を使いたい
- 250ccや400ccの人気車種に乗りたい
- 将来的に大型二輪へステップアップを検討している
たとえば、ヤマハのNMAX(125cc)は小型免許でも乗れますが、ホンダのCB400などは中型免許が必要です。
社会人になってからの教習所通いは現実的か?
社会人になると「お金はあるけど時間がない」という状況が増えます。土日が休めない仕事や転勤がある職種では、免許取得のハードルは一気に高くなります。
また、繁忙期には教習予約が取りづらく、数ヶ月かかるケースも。学生のうちに時間を確保して取得しておくと、社会人になってからの自由度が増します。
実際の声:小型から中型へステップアップした例
「就職前に小型(125cc)を取ったけど、ツーリング仲間がみんな250ccだったので、1年後に中型を取り直した」という社会人の声もあります。教習の手間と費用が2倍になったと後悔する人も。
最初から中型を取得しておくと、再取得の手間が省けて将来の選択肢も広がるというのは大きな利点です。
まとめ:時間のある今だからこそ中型取得が有利
普通自動車免許を取得済みの方にとって、中型二輪免許は将来的な拡張性や自由度の面で圧倒的に優れています。小型は安く短期間で取れる魅力がありますが、後々ステップアップしたくなる可能性を考えると、中型免許を取得しておく方が後悔は少ないでしょう。
社会人になる前の時間を使って、ぜひ後悔のない免許選びをしてみてください。
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