ヤマハSR400ファイナルエディションは、長年愛されてきた空冷単気筒バイクの有終の美を飾るモデルとして注目を集めました。中でも「ファイナルエディション リミテッド」は限定カラーのサンバースト塗装が施され、メーターの文字盤も特別仕様となっています。しかし、中古市場では外装やパーツが変更された車両も多く出回っており、仕様の見極めに戸惑うことも。本記事ではSR400の仕様違いを見分けるポイントや、よくある外装変更の例などを詳しく解説します。
SR400ファイナルエディションとリミテッドの違いとは
SR400の最終モデルには大きく2種類あります。「ファイナルエディション」は通常販売モデルで、タンクは黒やグレーなどの落ち着いた配色です。一方「ファイナルエディション リミテッド」は1,000台限定で販売され、特徴的なサンバースト塗装と金色のエンブレム、専用メーター(黒地に金針)などが与えられています。
よって、外装だけでなくメーターなどの細部仕様にも違いがあるため、純正か否かの判断には複数の箇所を確認する必要があります。
サンバーストタンク+白文字盤メーターの組み合わせは存在する?
結論から言うと、純正状態では存在しません。「リミテッド」はメーターが黒地に金針という専用デザインであり、白文字盤のメーターは通常のファイナルエディションやそれ以前のモデルに多く見られるものです。
つまり、「サンバースト外装+白メーター」仕様は、外装が後から変更された可能性が高いと考えられます。販売店などでカスタムされた車両、または前オーナーがリミテッドの外装だけ移植した可能性もあります。
中古SR400購入時に確認したいポイント
リミテッドの真贋を確かめたい場合は、以下のポイントを確認しましょう。
- 車体番号(リミテッド専用の番号帯かどうか)
- メーターの針と文字盤の色
- エンブレムの色や質感
- 販売店の記載(元は通常モデルなど)
- 取扱説明書や保証書の記載内容
特にメーターやタンクの色などは交換可能なパーツのため、「限定車」としての価値を重視するなら総合的に判断する必要があります。
外装変更は悪いこと?実は人気のカスタムパターン
実際のところ、「ファイナルエディション」に「リミテッド」の外装を取り付けるカスタムはバイクファンの間でも一定の人気があります。これは、見た目の満足度を高めつつ限定車より価格が抑えられるというメリットがあるためです。
そのため、純正志向でないのであれば「白メーター+サンバースト」も十分アリです。ただし、将来的に売却時にリミテッドとして扱ってもらえない可能性がある点は留意しておきましょう。
まとめ:SR400の仕様チェックは細部まで丁寧に
SR400はパーツの互換性が高いため、外装やメーターの変更が容易である反面、中古車では純正仕様かどうかの判断が難しくなりがちです。「サンバースト塗装+白メーター」は、外装をリミテッド仕様に変更した通常モデルの可能性が高いため、車体番号や各部仕様をよく確認したうえで価値を見極めることが大切です。
とはいえ、SR400の魅力はそのクラシックなスタイルとカスタム自由度の高さにあります。純正にこだわるもよし、自分好みに楽しむもよし。大切なのは、愛着を持って乗り続けられるかどうかです。
コメント