バイクにとってエンジンオイルは血液のような存在です。特にCB400SFのような高回転型・高性能な4気筒エンジンでは、オイル選びがフィーリングやエンジン寿命に大きく影響します。今回は、人気の「テイトーM4S 10W-40」と「ヤマルーブ プレミアム 10W-40」を比較し、それぞれの特性やクラッチ操作の違いなどについて詳しく解説します。
それぞれのオイルの特徴
テイトーM4S 10W-40は、コストパフォーマンスを重視した全合成油。サーキット走行やスポーツライディングにも対応し、シフトフィーリングがシャープで切れ味の良さが特徴です。
ヤマルーブ プレミアム 10W-40は、ヤマハ純正の高性能化学合成油で、耐久性やエンジン内部の清浄性に優れています。街乗りからツーリングまで幅広く使え、熱ダレにも強い設計がされています。
CB400SFとの相性はどうか
CB400SFは、高回転域を多用する設計のため、オイルの粘度保持性や潤滑性能が重要です。ヤマルーブプレミアムはこうした熱負荷に強く、夏場や渋滞時でも安定した性能を発揮しやすいです。
一方でテイトーM4Sは、エンジンレスポンスがややダイレクトに感じられる傾向があり、峠道やワインディング走行を楽しむ方には向いていると言えるでしょう。
クラッチ操作やシフトフィールの違い
クラッチ操作に関しては、ヤマルーブの方がマイルドで街乗りでの扱いやすさに優れています。特に半クラッチを多用するシーンや、初心者ライダーには安心感のある操作感が得られます。
一方で、テイトーM4Sはクラッチミートがカチッと決まる傾向があり、スポーティなフィーリングを好むライダーに好評です。ただし、クラッチプレートの摩耗が進んでいる車両では、滑りやすくなる可能性もあるため注意が必要です。
耐久性と交換サイクルの比較
ヤマルーブプレミアムはロングライフを想定して開発されており、5,000km前後の交換でも性能を維持しやすいのが魅力です。ツーリング主体の方にはぴったりの選択肢と言えます。
テイトーM4Sは高温・高負荷時に粘度低下が早まる可能性があり、3,000km程度での交換を推奨するユーザーも多く見られます。その分リーズナブルなので頻繁な交換でもコストを抑えやすいのが利点です。
ユーザーの実際の声や使用感
あるCB400SFオーナーの例では、「ヤマルーブにしてからエンジン音が静かになり、長距離ツーリングでも疲れにくくなった」との声がある一方で、「テイトーM4Sにしたらシフトダウンが気持ちよく決まるようになった」といったスポーツ走行志向の声も見られます。
いずれもバイクの使用目的や好みに応じて評価が分かれるため、自分のスタイルに合ったオイル選びが重要です。
まとめ:目的に応じた選択がベスト
CB400SFにとって、どちらのオイルも悪い選択ではありません。街乗りや耐久性を重視するならヤマルーブプレミアム、スポーツ走行やフィーリング重視ならテイトーM4Sが適していると言えるでしょう。
まずは両方を試してみて、自分のバイクとの相性や好みに合うかどうかを体感してみるのがおすすめです。オイルはバイクの個性を引き出す大切な要素の一つ。適切な選択で、より快適なライディングを楽しみましょう。
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