中古の軽自動車を購入した際、自動車保険をどう選べばよいか迷うこともあるでしょう。特に、車両保険を付けるべきかどうかは悩みどころです。本記事では、中古軽自動車に適した自動車保険の選び方や、必須となる補償について詳しく解説します。
自動車保険の基本|最低限必要な補償とは?
自動車保険は大きく分けて以下の2つの種類があります。
- 自賠責保険(強制保険):法律で加入が義務付けられている最低限の保険
- 任意保険:対人・対物・車両補償などをカバーする保険
自賠責保険は対人賠償のみを補償し、対物事故や自分自身の車の損害はカバーされません。そのため、任意保険への加入は必須と言えます。
車両保険は必要か?
車両保険は、事故や災害などで自分の車に損害が生じた場合に補償される保険ですが、中古の軽自動車の場合は不要と考える人も多いです。
車両保険を付けなくてもよいケース
- 購入した車の市場価値が低い(修理費より買い替えが安い)
- 自分で修理費を負担できる
- 事故リスクが低い(運転頻度が少ない、慎重な運転をする)
車両保険を付けた方がよいケース
- 購入した車が比較的新しい(年式が新しく市場価値が高い)
- 事故や災害のリスクが高い(頻繁に運転する、雪道を走るなど)
- 修理費を自分で負担できない
例えば、10年以上経過した中古の軽自動車であれば、車両保険は不要と考えるのが一般的です。
必須の補償|中古軽自動車に必要な任意保険
中古軽自動車を購入した場合、以下の補償は必須と言えます。
1. 対人賠償責任保険(無制限)
事故で他人にケガをさせたり死亡させたりした場合の補償です。自賠責保険だけでは補償額が不足するため、必ず無制限で加入することが推奨されます。
2. 対物賠償責任保険(無制限)
事故で他人の車や建物を壊した場合に補償される保険です。特に、高級車や店舗に衝突した場合の賠償額は数千万円に及ぶこともあるため、無制限で加入することが重要です。
3. 人身傷害保険
自分や同乗者が事故でケガをした場合に補償される保険です。治療費や休業補償などがカバーされるため、必須の補償です。
4. 無保険車傷害保険
相手が任意保険に加入していなかった場合に、自分のケガを補償する保険です。無保険の車と事故を起こすリスクに備えて、加入しておくのが安心です。
必要に応じて検討する補償
必須ではありませんが、以下の補償も状況によっては有効です。
1. 車両保険(不要な場合が多い)
前述の通り、中古軽自動車では不要なことが多いですが、購入価格が高い場合や修理費の負担が不安な場合は加入を検討しましょう。
2. 弁護士費用特約
事故の際に相手とトラブルになった場合の弁護士費用を補償する特約です。過失割合でもめたときに有効です。
3. ロードサービス特約
事故や故障時にレッカー移動や修理をサポートしてくれる特約です。中古車は故障のリスクが高いため、加入しておくと安心です。
まとめ:中古軽自動車に必要な保険と不要な保険
中古軽自動車を購入する際、最低限必要な保険と、状況に応じて加入を検討すべき保険を整理しました。
必須の保険:
- 対人賠償責任保険(無制限)
- 対物賠償責任保険(無制限)
- 人身傷害保険
- 無保険車傷害保険
必要に応じて検討する保険:
- 車両保険(購入価格や修理費を考慮)
- 弁護士費用特約(トラブル回避のため)
- ロードサービス特約(故障時の安心感)
特に対人・対物賠償保険は必須で無制限に設定し、その他の補償は自分の状況に応じて検討しましょう。
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