2ストジャイロキャノピー(TA02)の最高速アップを狙うなら?ハイギア vs 太エキパイを徹底比較

カスタマイズ

配達に使える実用性と、走る楽しさが両立する2ストジャイロキャノピー(TA02)は、今でも根強い人気があります。中でも「最高速をもう少し上げたい」「巡航性能を改善したい」と考えるオーナーは多く、ハイギア化や太エキパイ化などのカスタムが検討されます。本記事では、それぞれの特性や向いている用途について詳しく解説します。

ハイギア化のメリットとデメリット

ハイギアは、エンジン回転数に対して駆動輪の回転数を増やすカスタム。つまり、同じ回転数でもより速度が出るようになります。

メリット:最高速が明確に上がる/巡航時のエンジン回転が下がるため静粛性と燃費向上/街乗りでは無駄な回転を抑えられる

デメリット:発進加速や登坂力が低下/ウェイトローラーやクラッチとの組み合わせ調整が必要/部品の圧入が必要なため交換がやや手間

太エキパイへの交換の効果とは?

エキゾーストパイプの内径が広がることで、排気効率が向上し、トルクや伸びが改善されることがあります。

メリット:中〜高速域の伸びが良くなる/2ストらしい加速感を得やすい/交換が比較的容易で費用も抑えやすい

デメリット:低速トルクがやや薄くなる傾向/排気音が大きくなりやすい(純正風マフラーでは抑制可能)/セッティングがズレる可能性も

実際のユーザー事例:どちらを選ぶと効果的か

TA02後期型をベースにしたカスタム事例では、以下のような傾向が見られます。

【事例1:ハイギア化】
純正プーリー+ハイギア+10g WRで、最高速63〜65km/h達成。ただし、発進時のもたつき感がやや気になるとの声。

【事例2:太エキパイ化】
純正ギア+社外静音マフラー(φ拡大)+9.5g WRで最高速61km/h。加速が鋭く、巡航時も伸びる感覚あり。

どちらがオススメ?用途と目的で選ぼう

ハイギア:幹線道路の巡航性能を求める/55〜60km/hでの快適走行/カスタムに時間や工賃をかけられる方

太エキパイ:今のセットアップを活かしつつ伸びを改善したい/エンジンレスポンスを重視/比較的手軽にカスタムしたい方

現在の駆動系が比較的高回転よりな仕様であれば、まずは太エキパイから試すのも良い選択肢です。

カスタムする際の注意点とアドバイス

いずれのカスタムも、エアクリーナーやキャブセッティングとのバランスが重要です。また、最高速重視に寄せすぎると発進や坂道性能が大きく落ちるため、通勤や配達など日常使いが前提ならバランス重視のセットアップがおすすめです。

また、カスタム後の変化を正確に測るためには、GPS速度計やOBDメーターを使用すると便利です。

まとめ:最適な選択は「今の仕様と目的のマッチング」

2ストジャイロキャノピーで最高速アップを狙うなら、現仕様や求める使用シーンに合わせて選ぶことが大切です。現状9gのWR+ハイスピードプーリーで57〜59km/hということであれば、まずは太エキパイで出力向上を図り、最終的にハイギアで巡航性能を高めるという2段階構成も現実的です。

いずれにせよ、2スト特有のセッティング幅の広さを楽しみながら、無理のない範囲で快適なジャイロライフを追求していきましょう。

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