ホンダのレジャーバイク「R&P」は、今なお根強い人気を誇る名車です。しかし年式が古いため、経年劣化によるパーツのトラブルが多く、特にインマニ(インテークマニホールド)からの二次エア吸いはよくある不調原因の一つです。本記事では、R&Pのインマニ交換について、純正品と社外品の違いや選び方、注意点を詳しく解説します。
R&Pにおけるインマニの重要性
インマニはキャブレターとエンジンをつなぐ通路であり、吸気の通過ルートとして非常に重要な役割を持っています。ここに亀裂や硬化があると、いわゆる「二次エア」を吸い込むことで混合気が薄くなり、アイドリング不調やエンストの原因になります。
特にR&Pのような古いバイクでは、ゴムの劣化が原因でこのような症状が出ることが多く、補修か交換が必要です。
純正インマニとその入手方法
純正インマニは基本的にメーカー供給が終了しているため、現在は流通在庫や中古品を探すしかありません。ヤフオクやメルカリで出品されていることがありますが、状態にバラつきがあり「再劣化のリスクがある中古ゴムパーツ」に高額を出すのは避けたいところです。
純正にこだわる場合は、複数の出品者とやり取りをして状態確認をしっかり行うことがポイントです。また、品番は「16211-147-000」などが適合する場合がありますが、購入前に必ず型式適合をチェックしてください。
キタコ製マニホールドセットは使えるのか?
キタコなどの社外メーカーから販売されているマニホールドセット(短いタイプ)をR&Pに流用したいと考える方も少なくありません。特に同系エンジン(例:DAX、モンキー系)で互換性のあるパーツも多いため、一部は流用可能です。
ただし、キタコ製品は基本的に縦型エンジン用や特定車種向けの設計となっているため、R&Pにポン付けできるかは慎重な確認が必要です。ボルトピッチや取り付け角度が微妙に異なる場合があるため、事前にメーカーや購入先へ「型式一致の可否」を問い合わせましょう。
社外インマニ選びのポイント
社外品を選ぶ場合のポイントは以下の通りです:
- ボルト間のピッチが純正と一致していること
- キャブレターとの接続口径が合うこと
- 耐ガソリン性・耐熱性に優れた素材を使っていること
- レビューなどで「実際に装着できた報告」があること
例として、武川やSP武川ブランドの一部マニホールドも適合報告があります。純正に比べてエア流量が変わることもあるため、ジェットセッティングの見直しが必要なケースもある点に注意が必要です。
取り付け・交換時の注意点
交換作業は比較的簡単な部類に入りますが、以下の点に注意しましょう:
- 古いガスケットは必ず剥がして新しいものに交換
- 取り付けボルトの締めすぎに注意(ネジ山破損防止)
- エンジン始動後はエア漏れチェックを必ず行う
また、マニホールドにクラックが入っていた場合、応急処置での補修材使用より、潔く新品交換する方が長期的には安心です。
まとめ:R&Pのインマニ交換は「適合確認」がカギ
ホンダR&Pのインマニ交換は、車体の健康を保つうえで非常に重要なメンテナンス項目です。純正品にこだわるか、社外品を使うかは状況と予算によって異なりますが、いずれの場合も「確実な適合確認」が必要です。
社外品であればキタコなど信頼性の高いメーカーを選び、取り付け実績の情報をよく調べてから導入することをおすすめします。
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