自動ブレーキ搭載車の事故後にエーミングは必要?前後・側面事故で変わる修理対応を解説

車検、メンテナンス

近年の自動車には、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)や車線維持支援、駐車支援など多くの先進安全装備が搭載されています。これらのシステムはカメラやレーダーなどのセンサーによって周囲を認識しているため、事故修理後に「エーミング」と呼ばれる調整作業が必要になる場合があります。この記事では、事故の場所によってエーミングが必要になるケースや、前方・後方・側面事故での違いについて詳しく解説します。

エーミングとは何のために行う作業なのか

エーミングとは、自動車に搭載されているカメラやレーダーなどのセンサーを正しい位置や角度に調整する作業のことです。先進運転支援システム(ADAS)が正常に作動するためには、センサーの位置がメーカー指定の基準になっている必要があります。

例えば、フロントガラスに取り付けられている単眼カメラは、わずかな取り付け位置のズレでも対象物の認識位置が変わる可能性があります。バンパー内部にあるレーダーも、角度がずれると車両や障害物までの距離を正確に測れなくなる場合があります。

そのため、部品交換や修理によってセンサー周辺に影響が出た場合には、専用機器を使った調整が必要になります。

事故をしたら必ずエーミングが必要になるのか

事故を起こしたすべての車が必ずエーミングを必要とするわけではありません。重要なのは、センサーやセンサーが取り付けられている部品に影響があったかどうかです。

例えば、前方からの衝突でフロントバンパーを交換した場合、バンパー内のレーダーにズレが発生する可能性があります。また、フロントガラス交換ではカメラの取り付け位置が変わるため、エーミングが必要になることがあります。

一方で、軽い接触事故でセンサー周辺に影響がなく、部品の取り外しや交換を行っていない場合は、エーミングが不要と判断されるケースもあります。

前方事故ではエーミングが必要になるケースが多い理由

自動ブレーキなどの安全装備では、車両前方を監視するカメラやレーダーが多く使われています。そのため、前方部分の事故はエーミングが必要になる可能性が比較的高いです。

具体的には、以下のような修理を行った場合にエーミングが検討されます。

  • フロントバンパー交換
  • フロントグリル交換
  • フロントガラス交換
  • レーダーやカメラ周辺部品の脱着

例えば、見た目ではバンパーの傷だけに見える事故でも、内部に設置されたセンサーの取り付け位置が変化している場合があります。そのため、外観だけで判断せず、修理内容を確認することが大切です。

後方事故でもエーミングが必要になる場合がある

エーミングは前方だけの作業と思われがちですが、後方にも対象となるセンサーがあります。近年の車では、後側方警戒システムやバック時の衝突防止機能などにレーダーやカメラが使用されています。

例えば、リアバンパー内部に後側方監視用のレーダーが搭載されている車では、バンパー交換や修理によって位置が変わると調整が必要になる場合があります。

また、バックカメラや360度カメラを搭載している車では、カメラ交換や周辺部品の修理後に校正作業が必要になることもあります。

側面事故の場合はエーミング不要なのか

側面事故の場合でも、必ずエーミングが不要というわけではありません。事故した場所や搭載されている装備によって判断が変わります。

例えば、ドア部分だけのへこみ修理で、センサー類やカメラに影響がない場合はエーミングが必要ないことがあります。しかし、最近の車には側面にも安全装備が搭載されています。

具体的には、ドアミラー周辺のカメラ、側方監視レーダー、360度カメラなどがあり、それらに関係する部品を交換した場合は調整が必要になる可能性があります。

エーミングが必要になる代表的な修理例

エーミングが必要になるか判断する際は、「事故した場所」よりも「どの部品に影響したか」が重要です。

修理内容 エーミングの可能性
フロントガラス交換 高い
フロントバンパー交換 高い
レーダー周辺部品の修理 高い
ドアの外板修理のみ 低い場合が多い
センサー付き部品の交換 高い

最近の車は安全装備が複雑になっているため、修理費用を考える際にはエーミング作業の有無も確認しておくと安心です。

まとめ|エーミングが必要かは事故場所ではなくセンサーへの影響で決まる

自動ブレーキやカメラ、レーダーを搭載した車では、事故後にエーミングが必要になる場合があります。しかし、すべての事故で必ず実施するわけではありません。

前方事故ではカメラやレーダーへの影響が出やすいため必要になるケースが多く、後方や側面事故でも搭載されている安全装備によっては調整が必要になります。

判断基準は「どこをぶつけたか」だけではなく、「センサーや関連部品に影響があったか」です。修理を依頼する際は、エーミングが必要かどうかを整備工場やディーラーへ確認し、安全装備が本来の性能を発揮できる状態に戻すことが大切です。

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