ホンダDIOのAF62およびAF68型を対象に、エンジンオーバーホール(OH)時に必要な部品や交換推奨パーツ、純正品番の違いについて解説します。特に予算を抑えたい方にとって、最低限どの部品を交換すれば良いかの判断材料として役立つ内容をまとめました。
AF62とAF68の違いと共通部品
AF62とAF68はどちらも4ストロークのDIOで、基本構造は類似していますが、一部部品に差異があります。エンジン本体の寸法やオイル経路などはほぼ同一のため、消耗部品の多くは共通です。
ただし、年式やマイナーチェンジにより一部品番が異なる場合もあるため、正確な適合は車台番号での確認が望ましいです。
バルブステムシールの品番
エンジンOH時に重要なバルブステムシールについては、以下の純正品番が使われています。
- AF62・AF68共通:12209-GB4-681
- ※12209-GB4-682も存在しますが、681がDIOのAF系で広く採用されています
迷った場合は、681番を選べばほぼ間違いありません。ただし、確実を期すならディーラーまたは純正パーツ販売サイトで適合確認を行いましょう。
最低限交換すべきパーツ一覧
予算が限られている中でも、以下の部品はエンジンの信頼性確保のために交換推奨です。
- シリンダーヘッドガスケット(12251-GFC-771)
- バルブステムシール(12209-GB4-681)
- ピストンリングセット
- クランクシャフトオイルシール(左右)
- カムチェーンテンショナーガスケット
これらはエンジンの密閉性やオイル漏れ防止に直結するため、清掃だけで済ますと再オイル漏れや圧縮抜けのリスクがあります。
予算に余裕があれば交換したいパーツ
さらに費用が確保できる場合は、以下の部品も交換するとより安心です。
- タイミングチェーン
- カムシャフトベアリング
- プラグ(NGK CR7HSAなど)
- オイルフィルター、ストレーナー
特に高回転で異音が出ている場合や走行距離が多い車両は、ベアリング類も要チェックです。
部品入手のコツと確認方法
純正パーツを安く揃えるためには以下のような手段がおすすめです。
- Webikeやバイクパーツセンターでパーツ番号から検索
- 車台番号をもとにパーツリストを確認し、適合品を特定
- AmazonやヤフオクなどでOEM品を活用(品質に注意)
また、DIO系の修理情報は個人ブログやYouTubeでも多く、実際の作業風景を参考にしながら進めると失敗が減ります。
まとめ:AF62/AF68のエンジンOHはパーツ選びがカギ
DIO AF62・AF68のエンジンオーバーホールでは、ガスケット・ステムシール・ピストンリングは最低限交換したい項目です。部品番号はAF系で共通のものが多く、12209-GB4-681のバルブステムシールを選んでおけば安心です。
清掃メインでも良いですが、オイル漏れや圧縮不足のリスクを減らすため、安価な消耗部品は積極的に交換しましょう。
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