最近、中古でマツダCX-5のディーゼルモデルを購入された方の中には、ディーゼルエンジンの特性をよく知らずに選んだというケースも少なくありません。本記事では、ディーゼル車の基本から、CX-5を長持ちさせるための具体的な運転方法・メンテナンス方法までを解説します。
そもそもディーゼル車とは?ガソリン車との違い
ディーゼル車は、軽油を燃料にして走行する車で、ガソリン車と比較してトルクが強く、燃費効率に優れているのが特徴です。
マツダのSKYACTIV-Dエンジンは低速域での力強さがあり、街乗りでもスムーズな加速を楽しめます。一方で、特有の注意点もあります。
ディーゼル車に多いトラブル「DPF詰まり」とは?
ディーゼル車特有の排気処理装置「DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)」は、走行中にPM(粒子状物質)を自動で燃焼・除去しています。
しかし、短距離走行が多いと燃焼温度に達せず詰まりが生じ、最悪の場合はエンジン警告灯が点灯して修理が必要になることも。DPFの詰まりはディーゼル車の代表的な不具合の一つです。
毎日の通勤だけで十分?走行環境と距離の注意点
毎日往復30分前後の通勤であれば、週に数回はバイパスや高速道路などである程度の距離を一気に走るのが理想的です。
目安としては、週1回以上20分〜30分以上の連続走行でエンジン回転数を2500rpm以上に維持すると、DPF再生(燃焼)がスムーズに行われやすくなります。
CX-5で快適にディーゼルを維持するためのコツ
- 週1〜2回はエンジンが温まる距離(20〜30分)を走る
- DPF再生中(ファンが回る・燃費表示が悪化)の途中でエンジンを切らない
- エンジンオイルは指定された低灰分のオイルを使用する
- できる限りアイドリング時間は短くする
これらを意識することで、DPF詰まりやセンサー類のトラブルを大幅に防ぐことが可能です。
走行頻度が低い方にもおすすめのメンテナンス
あまり車に乗らないという方は、エンジン内の劣化やバッテリー上がりにも注意が必要です。最低でも月に数回はエンジンをかけ、10km以上の走行を心がけましょう。
また、1年または1万kmごとの定期点検とオイル交換は忘れずに。ディーゼル車はメンテナンスを怠ると修理費が高くつきやすいです。
まとめ
CX-5のディーゼル車は、適切な運転習慣とメンテナンスさえ意識すれば、非常に経済的かつ快適な選択肢です。
短距離走行が中心でも、定期的に長めのドライブを取り入れることでDPF詰まりを防げます。ぜひ、CX-5とのカーライフを安心・快適に楽しんでください。
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