カスタムカブC70の足回りを現代風にアップデートする際に人気なのが、ボトムリンク式からテレスコピック式サスペンションへの変更です。特にCD50やCD90のステムを使った流用が話題になっていますが、C70に適用可能なのか、気になる方も多いでしょう。この記事では、C70のテレスコ化について詳しく解説します。
ボトムリンク式とテレスコピック式の違い
ボトムリンク式は旧車やカブ系で多く見られる構造で、耐久性と整備性に優れていますが、乗り心地やブレーキング時の挙動にクセがあります。一方で、テレスコピック式は現代のバイクの主流で、安定した減衰性能と快適な走行フィーリングが魅力です。
そのため、走行性能や制動性を重視するユーザーからは、テレスコピック化のニーズが高まっています。
C70とC50でステム構造に違いはあるのか?
基本的にC50(50ccカブ)とC70(70ccカブ)はフレーム形状やステム周りに大きな違いはなく、ステムベアリングの径やステムシャフトの長さもほぼ同じであるケースが多いです。ただし、年式やモデルによっては細かい寸法の差異があるため、実測での確認を強く推奨します。
特に、以下の3点をチェックしましょう。
- ステムシャフトの長さ
- ネックベアリング径(レース含む)
- トップブリッジの固定方式
もしも差異があっても、カラーやスペーサーを自作・加工することで対応可能です。
流用できる代表的な車種
テレスコピック化に利用される代表的な車種には以下があります。
- CD50/CD90(定番流用パーツ多数)
- リトルカブ(前期型はボトムリンク、後期型はテレスコ式)
- モンキー・ゴリラ用のアフターパーツ(流用には加工が必要)
CD系のステム+フォークは特に人気が高く、ブレーキドラム径もカブと互換性があるため扱いやすいです。
テレスコ化に伴う注意点
テレスコピックフォークに変更する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 全高の変化:フロントが高くなると車体姿勢が変化し、操縦性が変わることがあります。
- ステムオフセット:CDとカブではオフセット値が異なる場合があるため、トレール量にも影響します。
- ブレーキ互換性:CD系ドラムブレーキのワイヤー固定位置や径が違う場合があります。
また、速度計のギア比やケーブル長さも調整が必要になることがあるため、前後のバランスやパーツの対応表を確認しましょう。
実際のカスタム事例紹介
例えば、C70カスタムにCD90ステム+フォークを使用した例では、ステム長の関係で上下にワッシャーを挟んで高さ調整を施しています。また、ドラムブレーキのトルクロッド取り付けも少し加工を施して解決しています。
その他、CD90のフロントフォークにあわせてディスク化まで行った例もありますが、その場合はハンドルストッパーの調整などが必要になります。
まとめ:C70のテレスコ化は可能だが実測・加工がカギ
結論として、C70のテレスコ化はC50と同様の手法で可能です。ただし、年式や車体による個体差もあるため、事前の採寸やパーツの互換確認、必要に応じた加工がポイントになります。
しっかりと準備し、無理のないカスタムを行えば、快適でスタイリッシュな乗り心地を実現できるでしょう。
CD90のステム流用によるテレスコ化は、C70を現代風にアップデートしたいライダーにとって有効な選択肢です。是非、楽しんでカスタムを進めてください。
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