レンタカー事業においては、安全運行のために定期的な点検が義務付けられています。特に「法定3ヶ月点検」は、3ヶ月または走行距離5,000kmごとに実施する必要があります。本記事では、その点検を行った際のステッカー記載日付の正しいルールや記載例について詳しく解説します。
法定3ヶ月点検とは?
道路運送車両法に基づき、レンタカーや営業車両には3ヶ月ごとの定期点検が義務付けられています。点検項目はブレーキの効き具合やタイヤの状態、エンジンオイルの漏れなど安全に直結する重要なものです。
この点検は点検整備記録簿に記録し、車内に備え付けておく義務があります。また、多くの事業者が目安として点検時期を示すステッカーを車両内に貼っています。
ステッカーの日付の書き方
ステッカーに記載する日付は、基本的に「点検を実施した日から起算して3ヶ月後の応当日」です。例えば5月28日に点検を実施した場合、次回点検期限は8月28日となります。ただし、暦に存在しない日付(例:11月31日など)の場合は月末日になります。
また、「期限が切れる日=次の点検期限」と考えると、混乱を招きやすいため注意が必要です。点検期限日をステッカーに記載する場合、「次回点検期限 〇月〇日」と明確に記しましょう。
具体的な記載例
点検実施日 | 次回点検期限(応当日) | ステッカー記載例 |
---|---|---|
2024年5月28日 | 2024年8月28日 | 次回点検期限:2024年8月28日 |
2024年6月2日 | 2024年9月2日 | 次回点検期限:2024年9月2日 |
このように、前回点検日からちょうど3ヶ月後の日を記載するのが正しい方法です。
記載ミスによるリスクと対策
ステッカーの日付が誤っていると、点検を怠っていると判断される可能性があります。特にレンタカー会社の場合、事故時の調査で点検の有無が問題になることもあるため、適切な記録が求められます。
対応策としては、点検整備記録簿とステッカーの内容を必ず照合する、点検後にチェックリストを活用するなどの工夫が有効です。
まとめ
法定3ヶ月点検は、車両の安全を維持し、法令順守を徹底する上で非常に重要な業務です。ステッカーの日付は「点検実施日から3ヶ月後の同日」で記載するのが基本であり、誤記は法的・信用的リスクにつながります。点検記録とステッカーの記載を一貫させ、確実な管理体制を整えましょう。
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