車の補修やカスタムで必須となる下地処理。その中でも「プラサフ(プライマーサフェーサー)」は塗装の密着性を高める重要な工程です。しかし、塗ってから時間が経ってしまった場合の対処法に悩む人は多いもの。今回は、プラサフ塗装後に放置した場合の影響と、その後の対応について解説します。
プラサフとは?役割をおさらい
プラサフは塗装下地として使用される「プライマー」と「サフェーサー」を兼ね備えた塗料で、密着性向上・防錆・塗面の凹凸調整などの役割を持ちます。
そのため、上塗り前にしっかりと乾燥させたうえで、適切に処理する必要があります。
プラサフを1ヶ月放置しても大丈夫?
結論から言うと、放置していても再塗装は可能ですが、以下の点に注意が必要です。
- 表面に酸化膜ができている可能性
- ホコリや油分の付着
- サビの発生リスク(特に金属下地)
プラサフは時間が経つと表面が硬化し、塗料との密着性が落ちる可能性があります。
再塗装前の下地処理がカギ
1ヶ月以上放置した場合は、再度足付け(ペーパーがけ)を行うことが必須です。800〜1000番程度の耐水ペーパーで表面を軽く研磨しましょう。
その後、シリコンオフなどの脱脂剤で油分・ホコリをしっかり除去してからベースコート(上塗り)を行います。
実例:1ヶ月以上放置後に再塗装したケース
DIY補修を行ったAさんは、天候不良で1ヶ月以上プラサフ状態のまま放置。再塗装前に表面を軽く研磨し、脱脂後にベースカラーを塗装した結果、特に不具合もなく仕上がり良好でした。
一方で、研磨を怠ったBさんは、塗膜が一部はがれるトラブルに。下地処理の大切さが浮き彫りになりました。
放置前提なら保管環境にも配慮を
長期間放置を前提とする場合は、直射日光・湿気・ホコリを避けた環境で保管することが重要です。屋外でブルーシートだけでは不十分なケースもあります。
また、金属下地が露出しているとサビの原因になるため、早めの上塗りが望ましいです。
まとめ:プラサフの放置は可能だが再処理は必須
プラサフ塗装後、1ヶ月以上放置しても再塗装は可能です。ただし、再塗装前の足付けと脱脂は必ず行うことが重要です。
適切な処理をすれば、放置後でも美しい仕上がりを実現可能です。DIY補修を成功させるには、塗装前のひと手間を惜しまないことが肝心です。
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