ジャイロキャノピーTA03を購入した際、「赤色モデル」に違和感を覚える方も少なくありません。ホンダ公式サイトに掲載されているカラーバリエーションには、標準カラーとして赤は含まれていないため、「これは業務用車両の中古なのでは?」という疑問が生まれます。本記事では、赤いジャイロキャノピーの正体や流通背景について詳しく解説します。
ジャイロキャノピーの純正カラーバリエーション
ホンダのジャイロキャノピー(TA03・4ストモデル)の純正カラーには、パールコーラルリーフブルー、パールキャンサーホワイト、グラファイトブラックなどが存在します。しかし、赤(レッド)カラーはラインナップには含まれていません。
そのため、赤色の車体を見かけた場合、多くは業務用途向けに特注されたモデル、もしくは塗装済みの中古車であるケースが考えられます。
赤い車体=マックデリバリー車両だった可能性
赤いジャイロキャノピーは、かつてマクドナルドが配達業務に使用していた「マックデリバリー」仕様である可能性が非常に高いです。実際に、多くの中古車市場で出回っている赤色キャノピーはマック専用車両のリース落ち、もしくは放出車両とされています。
このモデルは、視認性の高い赤いカラーリング、リアボックス搭載仕様、業務用としての点検履歴の記録があるなど、一般向けとやや仕様が異なる点が特徴です。
業務用リース落ち車両のメリットと注意点
マックデリバリー車両などのリース落ちは、走行距離が多い傾向にありますが、定期点検・整備履歴がしっかりしているというメリットもあります。また、ボックス付きでそのままビジネス利用できるのも魅力です。
一方で、車体の色が業務用で目立つ、走行時間がアイドリング主体でエンジンに負荷がかかっている可能性がある、といった注意点もあります。
塗装変更や再カスタムの事例
赤色のジャイロキャノピーを購入後、外装を再塗装して自分好みのスタイルに仕上げるユーザーも多数存在します。ラッピングや塗装専門業者によって、白・黒・シルバーなどに変更することで、業務車両感を軽減することが可能です。
また、LEDテールやカスタムフェンダー、ミラーなどを交換し、個人仕様へと変えるカスタムベースとしても人気があります。
車体番号や販売履歴からの確認方法
赤色キャノピーが業務用だったかを知りたい場合は、車体番号と販売履歴をチェックするのが最も確実です。販売店が元業務車両であることを記載していることも多く、納車時の整備記録やメンテナンス履歴から出所が確認できます。
もし不明な場合は、過去のリース業者(例:ホンダリース、マクドナルド加盟企業など)から放出された可能性を販売店に直接確認してみましょう。
まとめ:赤いジャイロキャノピーの背景を知って選ぶ
赤いジャイロキャノピーTA03は、ホンダ公式ラインナップには存在しないため、多くの場合「業務用仕様の中古車」、特にマックデリバリーで使用されていた個体であると考えられます。
整備状態が良い場合も多いため、用途や好みに応じて「そのまま使う」「再塗装する」「カスタムベースにする」など選択肢も広がります。見た目の印象に左右されず、出所と状態を正しく確認し、自分に合った一台を選ぶことが大切です。
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